ドライバーの調子が悪いのは、アドレスの向きに原因があると感じたので、打つ方向にクラブを向けて置き、それに沿ってスタンスを取ることにした。しかし同伴者からはペナルティの指摘が! 打つ前に取り除けば問題ないと思ったのだけれど……。
ティショットの前に、方向をチェック。「このホールの狙いは、左サイドね。でも、今日はドライバーの調子がどうもイマイチなのよね……」
「あ、わかった! もしかしたらアドレスの向きがよくないのかも。さっきからどうも、右を向いて打っている気がするのよね……」
「使わないクラブを打つ方向に向けて足元において、スタンスを取れば間違いないわ。よし、これで真っすぐね!」
クラブを足元に置いて、スタンスを取ったらどうなる?
ドライバーの調子がいまひとつの1日。アドレスの向きに原因があると感じたので、打つ方向にクラブを向けて置き、それに沿ってスタンスを取ることにした。しかし、それを見た同伴者からペナルティの指摘が。「打つ前に取り除けば問題ないのでは?」と主張したが、果たして正しいのは?
正解は、「2打罰」。旧ルールでは、プレーの線を示す目的でクラブなどの目印を置いても、ストロークする前に取り除けば違反にはならなかった。しかし新ルールでは、足や体を位置させることを援助するために置かれた物を使用してスタンスを取ってはならず、その後スタンスを解いたり、その物を取り除いたとしても罰を免れることはできない(規則10-2b)。
週刊ゴルフダイジェスト8/3号「ゴルルと新ルール。」より(監修・小山混、撮影・増田保雄)