渋野日向子と青木翔コーチの練習に同行した週刊ゴルフダイジェスト編集部。練習場で渋野が手に取ったのは、グニャグニャの超やわらかシャフト!? いったいどう使い、どんな効果があるのか。週刊ゴルフダイジェスト6/18号の渋野日向子特集より抜粋してご紹介。
シャフトのしなりで打ち出しを確保
週刊ゴルフダイジェスト(以下GD):そのシャフト、メチャクチャしなってませんか?

「1年以上コレばっかり振ってました!」(渋野)
渋野日向子(以下渋野):練習用の超やわらかシャフトなんです。
GD:タイミングよく打つ練習もするんですね。

フジクラの「MCI K-StickⅢ」という特別に柔らかい練習用シャフトに、ヘッドは現在使用する同型の8番アイアンのモノで練習をしている
渋野:違うんですよ。これを振る目的はシャフトの動きを利用して、打ち出しを高くするスウィングを身につけるためです。もう一年以上使ってます。
青木翔(以下青木):ハードなシャフトで筋力に頼って打っていたんですが、クラブの性能を上手く利用して楽にボールを飛ばすスウィングを覚えてもらうために取り入れたんです。

一般的には、打ち急ぎなどを矯正し、タイミングをつかむために使用される。渋野の場合は、シャフトのしなりを生かして振る感覚を身につけるために、今でもトーナメント会場で必ず行っている
渋野:硬いグリーンでもミドルアイアンでピタッと止められる球が打てるようになったことも、優勝につながったんじゃないかなって思います。
週刊ゴルフダイジェスト2019年6月18日号より 撮影/大澤進二