プロ初優勝を決めたサロンパスカップでも、歴史的快挙を成し遂げたAIG全英女子オープンでも随所に冴え渡るパッティングを見せた渋野日向子。そんな彼女が欠かさず行うパット練習の詳細を、週刊ゴルフダイジェスト6/18号の渋野日向子特集から抜粋してご紹介しよう。

緊張のない練習は意味がない

週刊ゴルフダイジェスト(以下GD):一時、平均パット数がトップでしたけど、なにか特別な練習をしているのですか。(編注:8月4日現在の平均パット数は3位)

画像: ペットボトルをカップと見立てている理由を聞いたら、「練習グリーンでカップを独占するのもよくないですから、わたし若手ですし(笑)」

ペットボトルをカップと見立てている理由を聞いたら、「練習グリーンでカップを独占するのもよくないですから、わたし若手ですし(笑)」

渋野日向子プロ:必ずやっているのは、1メートルからティを50センチずつ伸ばして差し、仮想9ホールのパット練習をしてます。

ルールは、9ホールを1パットで上がるまで2回のミスまではOK。途中で3回ミスをしたら初めからやり直しです。これができるまで帰れないというパット練習です。昔は3時間かかったこともありましたけど、今は早く終わりますよ(笑)。

画像: カップに見立てたペットボトルを中心に、距離の異なる9箇所からパット練習

カップに見立てたペットボトルを中心に、距離の異なる9箇所からパット練習

GD:3時間はすごいですね。

画像: 両手のひらでグリップの両端を挟んでストロークする練習をする渋野。手先で操作できないので、腹筋や背筋など大きな筋肉を使ってストロークする練習になり、ヘッド軌道が安定してきた

両手のひらでグリップの両端を挟んでストロークする練習をする渋野。手先で操作できないので、腹筋や背筋など大きな筋肉を使ってストロークする練習になり、ヘッド軌道が安定してきた

青木翔コーチ:プロですから、普通に練習しているだけではダメですよね。緊張の中でも、狙ったところに打てるかどうか。大きな筋肉を使って安定したストロークをするという技術面は当然の事です。ですが、それ以上に、気持ちが高ぶった状態で集中して練習できるかどうかが重要なんです。

※週刊ゴルフダイジェスト2019年6/18号より 撮影/大澤進二

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