プレーオフ1戦目はパトリック・リードの優勝で幕を閉じた。今週は第2戦目「BMW選手権」が開催される。最終戦に進めるのは30名に入るのは誰か。ツアー通算9勝の佐藤信人が予想。

125名から70名に絞られたプレーオフ2戦目。30名の枠に入るのは誰だ!

フェデックスカップ・プレーオフは初戦で125名から70名に絞られて、今週は第2戦のBMW選手権です。2人目の子どもの出産のため欠場を表明したケビン・ナを除く69名で行われます。最終戦ツアーチャンピオンシップに進めるのは30名です。

会場はイリノイ州にある名門コース、メダイナ・カントリークラブ。これまで全米オープン3回、全米プロが2回開催され、そして最近では2012年にライダーカップが行われました。欧州チームの歴史的な大逆転劇が記憶に新しいところです。そのときのライダーカップメンバーのうちアメリカから8名、欧州チームから5名が今週出場しています。

画像: 同大会の開催コース「メダイナ・カントリークラブ」と相性のいいイアン・ポールター(写真は2019年のマスターズ 撮影/姉崎正)

同大会の開催コース「メダイナ・カントリークラブ」と相性のいいイアン・ポールター(写真は2019年のマスターズ 撮影/姉崎正)

その2012年ライダーカップで4勝0敗と欧州チームで唯一負けなしでヒーローになったイアン・ポールターに注目しています。メダイナで行われた2006年の全米プロでも9位タイに入っており、コースには良い思い出が詰まっています。

今シーズンは開幕から4月あたりまでは欧米両ツアーで好成績を残していましたが、5月から調子を落とし、その間に行われたメジャー(全米プロ、全米オープン、全英オープン)は全て予選落ちに終わりました。流れの悪かった2ヶ月がようやく終わり、ここ2戦は8位、10位タイと流れは上向きです。

ポールターはまだ1度もツアーチャンピオンシップに出場したことがありません。2009年には0.5ポイント以下の差で惜しくも出場出来なかったこともありました。良い思い出満載のコースで悲願のツアーチャンピオンシップ出場を決めることが出来るか注目です。

ローズは史上初の2年連続年間王者になれるか

ジャスティン・ローズもまたメダイナには強烈な良い思い出のある選手のひとりです。ライダーカップではポールターと組んだフォーサムで2勝し、最終日のシングルス戦ではミケルソンと激しいデットヒートのうえ勝利し、欧州チームの大逆転劇の序盤の大きな流れを作りました。

現在フェデックスカップランキング12位。昨年はプレーオフ2戦目からの快進撃で年間王者に輝きました。ここで勝てば一気に首位に躍り出る可能性があり、まだ誰も成し遂げていない2年連続年間王者へぐっと近づくことになります。成績もずっと安定しており、先週もトップ10フィニッシュで良い流れで今大会を迎えます。

画像: 昨シーズンの年間王者に輝いたジャスティン・ローズ。2年連続年間王者となるか注目だ(写真は2019年の全英オープン 撮影/姉崎正)

昨シーズンの年間王者に輝いたジャスティン・ローズ。2年連続年間王者となるか注目だ(写真は2019年の全英オープン 撮影/姉崎正)

2012年ライダーカップのシングルス戦で、目の前でポールターに強烈なガッツポーズを見せつけられて惜敗したウェブ・シンプソンは、今週でメダイナのイメージを塗り替えたいところでしょう。今季は優勝こそまだありませんが、2位が3回、予選落ちもわずか1回と非常に安定しています。

2週連続2位で迎えた先週の「ザ・ノーザントラスト」でも良いスタートを切りましたが、2日目にドライバーにヒビが入るアクシデントに見舞われました。今年からのルール変更で代わりのドライバーに交換することが出来ず、「数打は損をした気がする」と不運に見舞われた2日目をフラストレーションをためながら振り返っていました。

それでも週末はしっかりと順位を上げて18位タイでフィニッシュしました。2011年にフェデックスカップ2位という自己ベストがありますが、初の年間王者へ向けて現在11位のランクを大きく上げたいところです。

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