期待外れはスピース&デイ
多くの専門家が期待ハズレの烙印を押したのはジョーダン・スピースとジェイソン・デイ。メジャー3勝のスピースはここ2年優勝がなく今季のベスト10は4回。全米プロで優勝争いを演じ3位タイに入ったものの予選落ちも4回と焼け石に水の感が否めない。
一方のデイも19年は未勝利。出場21試合中予選落ちが5回、棄権が1回。トップ10は6回あるもののシーズン終盤にかけて下位に低迷し、スピースとともに最終戦のザ・ツアー選手権出場を逃している。
フェデックスカップのポイントランクは16年に年間王者に輝いたスピースが44位、元世界ランク1位のデイが54位に終わり、期待値が高かっただけに「がっかり」「期待ハズレ」といわれても仕方ない内容だ。
期待が集まる今年プロ転向組「クラス19」
一方、来シーズン期待を集めているのが19年に大学を卒業または中退し今年プロデビューしたいわゆる“クラス19”の面々。すでにマシュー・ウルフとコリン・モリカワはツアー1勝を挙げており、マスターズと全米オープンでローアマのタイトルを獲得したビクター・ホブランドにも注目が集まる。
“クラス19”以外ではザンダー・シャウフェレをメジャーチャンピオン候補に推す声が高い。さらに松山英樹と同世代で今季賞金ランク4位のパトリック・キャントレーにもさらなる飛躍が期待されている。
「ブライソン・デシャンボーもいいんだけどあの問題があるからね。プレーのスピードアップを求められた結果、どうなるか?」とESPNシニアライターとイアン・オコーナー氏は期待と不安を指摘した。
ところで先ごろ左ヒザの関節鏡視下手術を受けていたことをツイッターで公表したタイガー・ウッズの今季の評価は?
「もしマスターズでの優勝がなければ期待ハズレだった」という評論家も多いが、一方で「体調さえ万全ならどの試合でも勝つチャンスはある」と奇跡の42歳が想像を超えた活躍を続けるだろうという意見も。
個人的には来季、松山英樹の3年ぶり優勝が見たい。その足音は着実に近づいている。