試合を重ねて見えてきた。「UTを多用、ロングアイアンはやさしめを」
2019シーズンは、QTランク8位の資格でほぼフル参戦している香妻陣一朗。昨年はわずか63万円差でシード権を失ったものの、今季はレギュラーツアーがない週もAbemaTVツアーに参戦し、かなりの試合数をこなしている。そして「試合だからこそ見えてくるものもある。実は、自分が思っていたよりもユーティリティを使う頻度が多かったんです」と本人は話す。
「距離の長いホールでのセカンドでも、球が楽に上がってくれて、しっかり飛距離が出せるのがユーティリティの大きなメリットです。セッティングが厳しくなると、上手く打てていても球の高さがないと、グリーンに止めることが難しくなりますから、そういった意味でユーティリティはよく使いますね」
香妻はツアー屈指のショットメーカーだが、ロングアイアンの2本はやさしめの「スリクソン Z585」をチョイスしている。これも、試合を重ね、試行錯誤を繰り返したどり着いた結果だ。また、飛距離を求めて8月から新しいドライバーも投入している。シャフトに関しても、つねにいいものをテストしながら試し続けている。ショットレベルはツアーでも間違いなくトップレベル。いつ勝ってもおかしくない香妻のプレーに後半戦も注目したい。
週刊ゴルフダイジェスト10/1号「pro's spec」より。撮影/岡沢裕行
【香妻陣一朗のセッティング】
1W:スリクソン Z785(9.5度、スピーダー 757 TR弐、硬さ:X)
3W:スリクソン Z F85(13.5度、スピーダー757 エボリューションⅡ、硬さ:X)
2UT・3UT:スリクソン Z H85(16度・19度、スピーダー757 エボリューションⅡ、硬さ:X)
4I・5I:スリクソン (DGツアーイシュー、硬さ:X100)
6I~PW:スリクソン Zフォージド(DGツアーイシュー、硬さ:X100)
AW・SW:クリーブランド 588 RTX2.0(52度・58度、DGツアーイシュー、硬さ:X100)
PUTTER:オデッセイ ミルドコレクション#6M