今週のPGAツアー「シュライナーズホスピタルズフォーチルドレンオープン」。現地で取材中の月刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウからマシュー・ウルフやコリン・モリカワに続く、若手選手の情報が届いた。17歳のPGA選手、アクシャイ・バティアに直撃取材!

ハタチのホワキン・ニーマンら、ハタチ前後が躍動中

ケンジロウです。ラスベガスのTPCサマーラインズCCよりお届けしております。今週はPGAツアーのシュライナーズホスピタルズフォーチルドレンオープンに来ております。

このあいだツアーチャンピオンシップが終わったばかりなのに、もう新シーズンスタートですからね。こうなってくると、選手たちにはもう"オフ”という感覚は無さそうですよね。松山英樹も小平智も先週のセーフウェイオープンから2019-2020シーズンの試合に出ていて、この試合にも出場し2戦目を迎えます。

さて、チリ出身の20歳、ホアキン・ニーマンがシーズン初戦のミリタリートリビュートで勝ちましたね。彼のことはプロデビューして以来、私も注目していました。元々世界アマランク1位で、大学に行かずにプロ転向をした経歴の持ち主。昨年はなかなかすぐには結果を出すことはできませんでしたから(それでもシード権を獲得したのはすごいですが……)、これでホッとひと安心したことでしょうね。

画像: ジョージ・ガンカスコーチ(左)に習っているという17歳のアクシャイ・バティア(右)

ジョージ・ガンカスコーチ(左)に習っているという17歳のアクシャイ・バティア(右)

また同じ若手選手でいえば、プロデビューしたばかりのマシュー・ウルフとコリン・モリカワが昨シーズンそろってPGAツアーの初優勝を収めましたよね。ウルフが20歳、モリカワが22歳とこちらもホアキン・ニーマンと同世代。他にもこの世代には今年のUSオープンとマスターズでローアマをとってプロ転向したビクトル・ホブラン(22歳)がいたり、先週復活優勝したキャメロン・チャンプも彼らに近い24歳。PGAツアーに若い世代の波が押し寄せてきている気がします。

そんな中で、またまた新星が現れました。彼の名は、アクシャイ・バティア。スラっとした長身で細身、縁のついた眼鏡をかけていて、その表情はまだまだあどけない感じ。17歳の高校生ですからね、大学進学よりプロへの道を選びました。

驚くのは彼のスウィング。腰のキレがハンパないんです。こちらの連続写真をご覧ください(ちなみに彼はレフティです)。

画像: 深いトップから、一気に右腰が回転している

深いトップから、一気に右腰が回転している

深いトップから、一気に右腰が回転していき、深いためを作っています。インパクトではお尻が完全に飛球線後方に見えるぐらい腰が回り、その後は右足が左のお尻側にスライドしていくような動きで、体が回転していきます。この動きはバッバ・ワトソンに近いですかね。

マシュー・ウルフらを教えるジョージ・ガンカスコーチに習っていて、アクシャイ君も細身の体ながらけっこう飛ばすんですよ。

さて、練習後にアクシャイ君本人にインタビューしてきました。

――ケンジロウ プロデビューして2試合を戦いましたが、今の感想は?

――アクシャイ すごく楽しんでいるし、ツアーでいろいろ学んでいるよ。僕は早くプロ転向したけど、まだまだ自分には時間があるので、焦らずにゆっくりとやっていけばいいかなと思っているんだ

――ケンジロウ ここ2戦の印象は?

――アクシャイ ドライバーでいい球も打てていたし、ショートゲームでいいのもあったから、手ごたえは感じているさ。でもピンを狙って行けなかったり、アゲンストの風のときに対応できなかったり、まだ課題はいっぱい。これからもっと練習していかないと。

画像: まだ課題がいっぱいと語ったアクシャイ。今後の活躍に注目だ

まだ課題がいっぱいと語ったアクシャイ。今後の活躍に注目だ

――ケンジロウ ウルフやホブランなど若い選手の活躍は刺激になっている?

――アクシャイ 彼らは3、4歳上で自分と比較するのは難しいけど、本当にすごいことやっているよね。同じように自分も成績を出したいし、早く彼らみたいになりたいよ。

――ケンジロウ ジョージ・ガンカスコーチといろいろと練習場でレッスンを重ねていたけどスウィングの今の課題は?

――アクシャイ(*彼は左利きです) 切り返しで左腰の起き上がりが早くて腰が前に出てきて左サイドが詰まりやすいんだ。そうすると振り遅れてスライスしてしまうから、腰を我慢して起き上がらないようにさせつつ、体をターンしたいんだ。インパクト以降は腰で球を押し上げるイメージさ

今のところ2試合とも予選落ちしていますが、今週の試合はどこまで成績を残せるか。彼の今後の成長が見ものですね。

写真/姉﨑正

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