「上がりすぎないクラブ」になっていることが第一条件
2020年シーズンのシードを確実なものとしている青木瀬令奈。青木はクラブやスウィングをつねに研究していることでも知られる女子プロのひとり。そんな彼女のクラブ選びは少し変わっている。
「私は9番ウッドがセッティングのキモです。それはコースで一番使い、一番自信のあるクラブだからです。そのため、新しいクラブが出たときは、必ず9番ウッドから打つようにしています」
では、9番ウッドがどう打てれば合格点なのか?
「9番ウッドは球が当たりやすいクラブです。私のスウィングもアッパー軌道で、球が上がりやすい。クラブでもスウィングでも球が上がりやすくなると、“上がりすぎ”が出てきてしまう。なので、“上がりすぎない”クラブになっていると『おっ! これこれ!』って思いますね。自分が思っている弾道で飛んでくれることが一番大事です」
ドライバーは先日発表になったばかりの「ゼクシオ11」を早速投入。
「最初に打った印象は、初速がすごい! と思いました。実際は重いけれど、ヘッドが軽く感じるので、ヘッドが走って楽に球を飛ばせる。だから、すぐ替えました」。
シード当確している今、目標はもちろん2勝目。彼女のゴルフに対する取り組み方を見ていると、それほど遠くない気がしてくる。
【青木瀬令奈の14本】
1W:ゼクシオ11(8.5度、アッタス11(5)、硬さ:R)
3W:スリクソン Z F85(15度、アッタス クール(6)、硬さ:R)
5W・7W:ゼクシオ10(18度・20度、アッタス クール(6)、硬さ:R)
9W:ゼクシオ10(23度、アッタ スクール(5)、硬さ:R)
5UT・6UT:スリクソン Z H65(25度・28度、アッタス(65)、硬さ:R)
7I:スリクソン Z565(ゼロス7、硬さ:S)
8I~PW:スリクソン Z785(ゼロス7、硬さ:S)
AW・SW:グラインドスタジオ プロト(50度・58度、ゼロス8、硬さ:S)
PUTTER:スコッティキャメロン プロト
週刊ゴルフダイジェスト11/5号「pro's spec」より。撮影/大澤進二