ボールが思うように上がらなかったので、調整機能を使ってクラブのロフトを変更した。すると同伴者から、「性能を変えたらそのクラブは使えなくなる」と指摘されたので、慌てて元に戻した。打つ前に戻したけど、これってセーフ? アウト?
朝イチのティショットだからか、体が思うように回らず……。「う~ん、なんだか球が上がらないわね」
「いいこと考えたわ。ドライバーのロフトを寝かせて、高く上がるように調整したらいいかもしれない!」
「さっそく取っりかかろうっと」カチャカチャ、スポッ!「あ、ちょっと待って!! ラウンド中に性能を変えちゃダメよ」
ラウンドの途中でクラブのロフトを変更したが、すぐ過ちに気づいて元に戻した。この場合の処置は?
朝イチで体が回らないためか、ボールが思うように上がらない。そこで、調整機能を使ってロフトを変更することにした。それを見た同伴者から、「クラブの性能を変えたらそのクラブは使えなくなってしまう」と指摘されたので、元に戻せば使用できると主張した。
正解は、「元に戻せば無罰」。ラウンド中、調整機能を使用して性能を故意に変えたクラブでストロークを行うことは禁止されている。旧ルールでは、性能を変更した時点でペナルティが科せられたが、新ルールでは、変更したクラブでストロークを行う前に、調整機能によって元の状態に復元されたときは罰はなく、引き続きそのクラブを使用することができる(規則4-1a)。
週刊ゴルフダイジェスト11/12号「ゴルルと新ルール。」より(監修・小山混、撮影・増田保雄)