メインのアイアンより飛ぶアイアンをUT代わりに入れるケースが増えている
2019年10月に行われた日本オープンでは、あと少しで優勝というところでビックタイトルを逃してしまった塩見好輝。もちろんショックは大きかっただろうが、その存在感は十分にアピールできた。そんな塩見のクラブ選びのこだわりは、アイアンとウェッジにある。
「日本オープンのときは、ウェッジで打ったショットが結果的にバンカーにつかまりましたが、昔からウェッジが好きなんです。どちらかと言えばドライバーで飛ばしてゴルフを組み立てるよりも、アイアンやウェッジでスコアを作るタイプなんです」
今シーズンに入って塩見はアイアンを少しやさしいモデルへと変更している。
「体が強くなって、飛距離と高さが楽に出せるようになった分、セカンドショットで頑張らなくてもよくなったんです。それは大きいことですね」
塩見は4番アイアンを2本入れているが、モデルを替えること(ロフトが異なる)で距離を打ち分けている。最近ではこのスタイルを取り入れるプロも少なくないが、とくに男子プロはウッド型のユーティリティではなく塩見のように飛び系のアイアンをユーティリティ代わりに入れていることが多い。
クラブの進化に伴い、プロのセッティングのトレンドも変わりつつある。
週刊ゴルフダイジェスト12/3号「pro's spec」より。撮影/大澤進二
【塩見好輝の14本】
1W:テーラーメイド M6(10.5度、スピーダー SLK、硬さ:X)
3W・7W:テーラーメイド M6(15度・21度、スピーダー 757 エボリューション、硬さ:X)
4I:テーラーメイド P790(AMT ツアーホワイト、硬さ:S200)
4I~9I:テーラーメイド P770(AMT ツアーホワイト、硬さ:S200)
AW:テーラーメイド ミルドグラインド(48度、AMT ツアーホワイト、硬さ:S200)
SW・AW:ボーケイ SM7(52度・58度、AMT ツアーホワイト、硬さ:S200)
PUTTER:スコッティキャメロン プロトタイプ