2019年1月1日からゴルフのルールが大きく変更されて間もなく1年。旗差しパットにひざからドロップにもずいぶん慣れてきた今日この頃だが、今回は、週刊ゴルフダイジェストに毎週掲載されているルールクイズ「ゴルルとルール2020」(監修/小山混)の中から、正答率が78%を超えていたものを紹介する。正解できる!?

82%のゴルファーが正解した超簡単問題「打った球がカートに当たった! これってペナルティ?」

この1年にやったルールクイズの中でも正答率82%で断トツで“簡単”だった問題がコチラ。「打った球がカートに当たった! これってペナルティ……なんだっけ?」という内容だ。シチュエーションはこう。

「右のラフからの2打目。右斜め前方にカートが停まっていたが、気にせず打ったところ、まさかのシャンクが出てボールがカートに当たってしまった。「共用のカートは携帯品とみなされるから、当てたら1打罰よ」と同伴者から指摘されたが、「新ルールでは無罰」と主張した。果たして、正しいのは?」

【1】1打罰であるがままにプレー

【2】罰無しであるがままにプレー

【3】罰無しで元の位置からプレー

画像: 打ったボールがカートに当たっちゃった! こんな状況のときはどうするんだっけ?

打ったボールがカートに当たっちゃった! こんな状況のときはどうするんだっけ?

8割以上のゴルファーが正解したこの問題。新ルールによって改正された内容なので、おさらいがてら解いてみよう。みなさんは自信を持って答えられるだろうか?

正解は2の、「罰なしであるがまま」。旧ルールでは、停まっている共用のカートは各プレーヤーの携帯品とみなされ、球を当てた場合は1打罰が科せられた。新ルールでは、球が人や、カートなどの用具に偶然当たっても罰はなく、球はあるがままにプレーしなければならない(規則11・1)。ただし球の方向を変える目的で故意に置いた用具に球が当たった場合は2打罰になる(規則11・2a)。

正答率81%! 「弾かれるのが嫌だから……旗竿を傾けながらパットしたらダメ?」

続いては第1問と同じく8割以上のゴルファーが間違えることなく正解した問題。シチュエーションは下記の通りだ。

「パー3で放ったボールはあわやホールインワンのスーパーショット。タップインしようとしたが、ピンに当たって弾かれるのがイヤだったため、ピンを左手で押し、カップの入り口を広くして打つことに。それを見た同伴者が、慌てて止めに入ったのだが……」

【1】認められる

【2】認められない

画像: 旗竿を抜いても抜かなくてもよくなったけど「弾かれたら嫌だから手で押さえちゃおう」はアリ?

旗竿を抜いても抜かなくてもよくなったけど「弾かれたら嫌だから手で押さえちゃおう」はアリ?

こちらも8割以上のゴルファーが間違えなかった問題。

正解は2の「認められない」。新ルールでは、グリーン上から打った球がホールに立った旗竿に当たっても罰はないが、ストロークを行う前に旗竿をホールに残しておくのかを決定しなければならない。旗竿を残す場合、旗竿をホールの中心以外の位置に故意に動かして利益を得ようとしてはならない。その状態で球が旗竿に当たった場合、2打罰となる(規則13-2a)

正答率78%! 「ピンを抜いたら球が飛び出した! これってホールアウトしてOK……だよね?」

最後は8割とはいかなかったが正答率78%の問題。こちらも2問目と同様パッティングの問題だ。シチュエーションはこう。

「ピンを立てたままパットしたところ、ラインに乗ってピンに当たり、寄りかかるようにしてボールが止まった。この時ボールの一部がカップのフチより下にある状態だった。次に打つ同伴者のために、ピンを抜いてあげようとしたが、抜くときにボールがカップから飛び出してしまった。この場合、どう処置すればいい?」

【1】カップインしていたので、ホールアウトが認められる

【2】罰無しでカップのフチにプレースしなければならない

画像: よくあるこの状況。正しい処置を覚えている?

よくあるこの状況。正しい処置を覚えている?

さて、正解は?

正解は1の「ホールアウトが認められる」。旧ルールでは、球が旗竿に寄りかかりホールに完全にはいっていない状態で球が動かされた場合、ホールインは認められず、罰なしにホールのフチにプレースしなければならなかった。新ルールでは、球の一部でもグリーン面より下にあればホールインとして扱われ、今回のようにその後に球が動いてもホールアウトが認められる(規則13-2c)。

いかがだっただろうか? ゴルフのルールが大きく改正されて1年。わかっているようで、うっかりミスをしてしまうというケースはまだまだありそう。ゴルフのルールを正しく理解し、新年を迎えよう!

その他のゴルフルールにもチャレンジしたい方はコチラから。

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