正答率25%! 「邪魔なOB杭をズボッと抜いた! 戻して打てば、大丈夫?」
最初は4人中3人が間違えるこの問題。意外とよくあるシチュエーションなだけに新ルールの正しい知識で対応したいところだが……。
「ティショットはギリギリでOBを免れたが、杭にピタッと寄り添うようにボールは止まっていた。このままだと打ちづらいので、OB杭を抜いたところ、同伴者が慌てて「抜いちゃダメ!」と指摘。そこで杭を元に戻して何事もなかったかのように打とうとしたのだが、これっていいの?」
【1】OB杭は動かせる障害物なので無罰で抜いて動かせる
【2】境界物なので動かすことはできず、抜いた時点で2打罰
【3】動かしてはならないが、ストローク前に元の状態に戻せば無罰
OB杭絡みのルールの正しい処置、新ルールでの改正を正しく覚えていれば間違えない問題だが果たして……。
正解は3の、「動かしてはならないが、ストローク前に元の状態に戻せば無罰」。OB杭は「境界物」のため、罰なしの救済は認められない。したがって今回のように、OB杭を取り除くことによって「ストローク影響を及ぼす状態」を改善してしまうと2打罰になる(規則8・1a)。ただし新ルールでは、次のストロークを行う前に、取り除いた境界物を元に戻せば、罰を免れることができる(規則8・1c)
ちなみにこの問題が一番多かった間違いが1の「OB杭は動かせる障害物なので無罰で抜いて動かせる」が43%だった。ひとまず、OB杭は動かせないということを覚えておこう。
5人に4人が間違えた! 「ドロップした球が足に当たっちゃった! これって何ペナ? どこから打つ?」
続いては正答率20%。5人中4人が間違える問題だが、正しい答えが分かるだろうか?
「ティショットが排水溝の上で止まっていた。新ルールにのっとって救済をうけるため、救済エリアを定め、ひざの高さからドロップしたところ、地面に落ちたボールが思わぬ方向へ跳ねて自分の足に当たってしまった。この場合、どう処置すればいいのか……?」
【1】故意でなければ無罰で再ドロップ
【2】故意でなければ無罰で止まった位置からプレー
【3】2打罰で再ドロップ
【4】2打罰で止まった位置からプレー
正解は2の、「無罰でそのままプレー」。旧ルールではドロップした球が人や用具に触れた場合、再ドロップが必要だった。しかし新ルールでは正しい方法でドロップした球が救済エリア内に止まった場合、球が人や用具に触れたかどうかに関係なく救済を完了したことになり、あるがままにプレーしなければならない(規則14-3c)。ただし故意に触れた場合は2打罰で再ドロップとなる。
旧ルールの「故意でなければ無罰で再ドロップ」に75%ものゴルファーが引っかかって間違えてしまっていた。
正答率は11%の超難問! 「カップに蹴られた球がくるっと回って足にコツン。正しい処置は!?」
最後は正答率が最低の11%だったこの問題。10人中9人近くが間違える超難問、あなたにはわかるだろうか?
「パーパットはわずかにショート。先にタップインしようとしたところ、まさかのミスヒット……。ボールはカップのフチを回って、なんと自分の足に当たってしまった! 今度は外さないようにと慎重に打とうとしたのだが――正しい処置は?」
【1】ストロークはカウントせず無罰で元の位置にリプレース
【2】1打罰で元の位置にリプレース
【3】ストロークをカウントし、止まった位置からプレー
【4】ストロークをカウントし、1打罰で止まった位置からプレー
さて、この超難問! 正しい処置はどれだろうか。
正解は1の「無罰でリプレース」。旧ルールでは、プレーヤーがグリーン上でストロークした球がプレーヤー自身によって偶然方向を変えられた場合、1打罰であるがままに打つ必要があった。しかし新ルールでは、グリーン上で打った球が自分に当たった場合、そのストロークはカウントせず、元の箇所にリプレースしなければならない(規則11・1b 例外2)と定められた。
この問題で一番多い47%のゴルファーが間違えた選択肢が4のストロークをカウントし、1打罰で止まった位置からプレーだった。これは旧ルールでの処置なので、この機会に正しい処置を覚えよう。
難問編の新ルール、正答率はいかがだっただろうか? 正しいルールを身に着けて2020年もゴルフを楽しもう!
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