ショットは無理でもパットは参考にできるかも!? しぶこの距離感の合わせ方
2019年に一番注目を集めたプロゴルファーと言えば間違いなく渋野日向子プロですよね。本当に大活躍で、彼女の使っているクラブや着用していたウェアはすぐに売り切れるような状態でした。僕も当然彼女の使っているクラブに興味がありましたが、それと同時に彼女の練習方法にも興味津々。とくにめちゃ上手いパットの練習方法はぜひ真似てみたいと思い、いろいろとやってみました。
前回書いた記事でもボールに点を書く練習方法を試しましたが、同じ週刊ゴルフダイジェスト1/7・14号の「しぶこと一緒に上手くなろう!」という特集に渋野プロがやったパットの距離感を合わせるための練習方法が載っていたので、これもやってみることにしました!
2018年のQT会場で渋野プロが青木翔コーチに突然「ロングパットの距離感はどうやって合わせたらいいんですか?」と聞いたらしいんです。QT会場でそれを聞くの? って思いますが、それでもそのQTで2019年の出場権をゲットして、あの大活躍に結びつけたのですから驚きます。
で、青木コーチのアドバイスは「手で転がしてみろ」ということ。手でボールを転がして距離感が合わないのに、パットして合うはずがないってことらしいです。たしかに片山晋呉プロがパットの前に手でボールを転がすような仕草をしてから打っているのを見たことがあります。
実は僕もけっこう前からこの動きはやっていて、パットの前に手で転がす仕草をして、どのくらい転がるのかをイメージしてから打つことがあります。そう考えるとけっこう基本的と言うか古典的なアドバイスですよね。
でもね、実はこの動き、転がし方が大事らしいんです。ボーリングのように中腰で転がしてしまうとダメなんですよ。中腰だと「転がす」ではなく「投げる」になっちゃうんですね。ボールが空中に浮いている時間が長いわけで、実際のパッティングのときはボールは空中に浮いたりしないじゃないですか。そういえば僕は中腰でいつも転がす動きをしていたかもしれません。あまり意味がなかったってことか……。
たしかに中腰でボールを転がしてみるといまいち距離感のイメージが出ませんね。ボールを投げる高さで転がる距離も変わってくるし。これじゃ意味がないっすね。
今度は腰を落としてなるべくボールが空中に浮かないように転がしてみました。たしかにこっちのほうがパッティングに近い感じで距離感のイメージが湧いてきます。ラインに乗せていくようなイメージで転がせば、けっこうカップに寄っていきますね。ちょっとした違いのように感じますが、投げると転がすではかなり違うことが分かりました。
さらに実戦的な練習方法として、今度はちゃんとアドレスをして、右手だけでパターを持ちボールを打ちます。こうすることでボールを転がしているのと同じような感覚で距離感を出すことができるわけです。
これは今までやったことがなかったので、ちょっとやってみたところ、両手で打つよりも距離感が出るような気がします。ボールを手で転がすのと同じようなイメージでストロークしてやると、変にパンチが入ったりもしないし距離感が合いやすかったです。そのイメージのまま両手でグリップして、右手で投げる感じを出しながら打つと今までよりも距離感の合うパットできました。
ラウンド前の練習グリーンで最初にボールを手で転がしてみて、まずその日のグリーンの転がりや自分の距離感と合うかどうかを確認してからパット練習をすれば、その日のラウンドで距離感を大きく間違うようなことはなくなるような気がします。ラウンド中もパットの前にボールを手で転がす動きや、右手だけでパターを持っての素振りなんかをルーティンに取り入れれば、かなり距離感が合ってくるんじゃないでしょうか。
青木コーチのアドバイスってけっこうシンプルなものが多いのですが、そのぶん僕たちアマチュアにも分かりやすくて取り組みやすいですよね。