ボール位置を変えただけでジョニ―の飛距離が伸びた
小澤:ドライバーで気を付けていることって何かありますか。
黒木:トップが浅くなるとスライスになるということと、あとはバックスウィングで手首を使いすぎてフェース面がオープンになりやすいというのが悩みというか癖なんですよね。
小澤:わかりました。ちなみにドライバーの平均飛距離は?
黒木:270~280ヤードですかね。
小澤:スゴイです! 尊敬です。
黒木:何をおっしゃいます。僕の飛距離、伸ばしてくださいね。
小澤:はい! では、よろしくお願いします。
ーーさっそくボールを1発打つと292ヤードとさすがの飛距離。2発目には301ヤードをを叩きだした黒木だったが、3発目は左に引っ掛かり263ヤード。
黒木:このチーピンが出るんです。持ち球はフェードなので、コレが出ると次のホールから悩んで振れなくなるんですよ。
小澤:そうですねえ……では、ボールポジションをちょっと変えてみましょうか。
ーーここで美奈瀬が、アドレスでの黒木のボールポジションを、少しだけ外側にセット。振り抜いた黒木の飛距離は何と306ヤード!
黒木:今のは振り抜けました。これってボールを左サイドに出したからですか。
小澤:そうですね。元々、ジョニーさんのドライバーのボールポジションは、左足よりも内側にセットしてあったんですが、それを左足のつま先線上にセットしてもらいました。こうすることで、ダウンスウィングで左に乗っていくことをうながし、リリースを遅らせることが出来るようになるので、『タメ』が作れるようになるんです。
黒木:ヘッドが走った後にボールが当たるような感じがしますね。
小澤:あ、その感じイイですね! ちょっとボールを左に移動させただけで、より強くタメが作れてくるのでオススメです。今度は左足の外かかと線上にボールを置いて打ってみてください。
ーーさらにボールを外に出して挑んだ6発目は309ヤードと更に飛距離アップ!
黒木:今のもしっかり振り切れました。これまでは、ボールを左足寄りに出すと、インパクトで体の開きが早くなりスライスするのが嫌なので、どうしてもボールは中に入れたくなっていたんですよね。
小澤:そういう人は多いですよね。でもボールを内側に入れるとリリースを早くしないと当たりません。リリースが早いとフェース面が安定して当たってこないので曲がり多くなりますし、振れなくなるので飛びません。ボールは左足寄りにセットすればしっかり体重移動もできますし、リリースを遅らせてタメられるので、クラブをインパクトゾーンで振り切れて、飛距離も伸びますよ。
ーーここでもう一段、飛距離を伸ばすために、美奈瀬が持ち出したのが素振りスティック(ヘッドが付いていないシャフトのようなもの)。黒木に、このスティックのマン振りをしてもらった。「もっと速く!」「もっともっと!」と美奈瀬は黒木に“限界突破”をうながす。
ーー素振りの後、ドライバーに持ち替えてボールを打つとボール真っ直ぐぐんぐん飛んでいき、本日の最長310ヤードを記録! PGAツアー選手ばりの飛距離だ。
黒木:プロ、また伸びました。
小澤:(パチパチパチ)いやもうジョニーさんがプロです。今やったように、軽いモノを振ってから重いモノを振るとヘッドスピードが上がるので、交互に打つ練習をやるのも効果があると思います。
黒木:軽いのを振った後にクラブを振るとヘッドの重さを感じられますね。
小澤:素晴らしいですね。重さをずっと感じられているというのは、手でグッと行くのではなく、体重を乗せて行きながらリリースをしっかり我慢出来ているということです。ダウンスウィングの軌道もシャローにきているので、安定して飛ばせると思います!
協力/ヒルズゴルフアカデミー