クラブ以外のアイテムも最先端のものばかり!
みなさんこんにちは、クラブフィッターの小倉です。前回に引き続きPGAショー2020の模様をお届けしたいと思います。今回は二日目の様子です。初日はDEMO DAYと呼ばれる屋外での試打ブースでの展示でしたが、二日目からは、オレンジカウンティ コンベンションセンターという大きな屋内ホールでの展示に変わります。
日本のゴルフフェアと同じようなスタイルなのですが、まぁとにかくスケールがデカい。もう月並みな表現しかできませんが、本当にデカいです。縦は500m、横も広いところで100メートルはありそうな広大なスペースに、ゴルフにまつわるありとあらゆるブースが並んでいます。
日本のゴルフフェアは一般の方も入場はできますが、PGAショーは関係者のみ。それでも全米、世界各国からたくさんの入場者で賑わっていました。今回はクラブ以外のグッズに焦点を当てたレポートをお送りします。
展示してあるグッズは、クラブはもちろんゴルフに関するアクセサリー、ウェア、化粧品、練習グッズ、ボディケアアイテムと一見ゴルフと関係ないものまで展示されています。最初はザっと1周してみましたが、ゆうに2時間はかかりました。
ブースではウクレレを楽しそうに奏でている方がいたり、銅像に扮したパフォーマ―がいたりとこちらもみな趣向を凝らした楽し気な雰囲気。カートでのセルフプレーが一般的なアメリカらしく、乗用カートの展示が多かったです。一見すると4輪バギーと見間違うような(4輪バギーなのかも!?)太いタイヤを履いたモデルも飾られていました。
目についたのが、計測や映像、光のガイドラインを使ったスウィングや弾道解析、そして練習ガジェットを含めた電子機器関連。すでに日本でもポピュラーなレーダーをメインに使用したトラックマンやフライトスコープを始め、高性能カメラを複数使ったフォーサイトなどのタイプも多数出展されていました。
日本ではすでにお目見えしている傾斜の付いたグリーンに光のガイドラインを投射し、パッティングラインのイメージを見ながら練習ができる器具のブースはかなり関心を集めていましたね。より実戦的なトレーニングができそうです!
体感型の練習機やデータ計測器も色々な種類がありましたね。従来通りのゴムやベルトを使ったアナログタイプな物から、センサーなどを利用した電子ガジェット化された物まで。
どちらもわかりやすさという答えを狙った結果だと思うのですが、アプローチの仕方が極端化しているように感じました。
こちらはインソールにセンサーが組み込まれていて、自身の体重がどのあたりにかかっているのかを知ることができるアイテム。
自分のスウィング中にどういった体重移動をしているのかを目で見ることができます。録画機能もあり、スマホなどでプロゴルファーとの比較もできるそう。
こちらはアナログ的アプローチのパター練習機。パターに取り付け、紐でぶら下げた鉄球で正しくライ角で構えられているかなどをチェックしつつ、スムーズなテンポで打たないとボールが暴れたり、アタッチメントに当たってしまったりするアイテム。実際に打ってみましたがこれはかなり難しかったです。でも効果がありそう!!
ニッチな部分にもしっかりと手が届いているアイテムもたくさんありました。ブライソン・デシャンボーが一時期試合で試したサイドサドルという打ち方専用のパターや細かく区分けされたジュニア用のセットなど、ゴルファー人口の多いアメリカだからこそできるグッズに日本に持ち込んだら、どんな反応が起きるかな? 新たなゴルファーが増えてくれるかなと想像が膨らみます。
体を目標に対して正対して構えるサイドサドル式専用のパター。長さが3タイプ用意されていて、左用もちゃんとラインナップしていました。専用に開発されたパターを初めて打ちましたが、これはこれでありかも……。
ジュニアに対してもラインナップが細かい! 1セットずつ買い替えていたら2年周期じゃ間に合わないかも……。始めるタイミングでベストな長さのクラブを選べるのは良いですね!
この日はカラフルなデザインが目を引くラウドマウスのブースにジョン・デーリーが来てかなりの人だかりができていましたね。思わず写真を撮ってしまいました。
この屋内の展示は3日間行われるので明日も再度回って肝心のクラブ周辺をチェックしていきたいと思います!