トーマス・ピータスの記録を20分以上塗り替え「新記録」達成
新記録が生まれたのは欧州ツアー、オメガ ドバイデザートクラシック最終日。記録を生んだのは、その日を3オーバーの「75」でプレーし、予選通過者のうち最下位よりひとつだけいい順位の70位でフィニッシュしたソダーバーグだ。
スコアと順位は平凡だが、非凡だったのはプレーのスピード。その日一人でのプレーとなったソダーバーグは、トップレベルのプロツアーで18ホールを96分で回ったというのだから凄い。
これにより、ベルギーのトーマス・ピータスが持っていた119分という“最速タイム”を20分以上更新。1ホール平均5分ちょっとで駆け抜けたことになり、コースは7353ヤード=6724メートルだから、単純計算すれば平均時速4.2キロで“完走”したということになる。欧州ツアーの公式サイトには、ショット間をジョギングよりやや速いかな? というペースで疾走するソダーバーグの姿がレポートされている。
しかも理由は「ただ、どれだけ早くプレーできるから試してみたかったんだ」とソダーバーグ。「もっとも重要だったのは兄がバッグを担いでくれていたこと。重たいバッグを持って走り続けてくれたんだ」とのこと。兄弟で力を合わせて達成した新記録だったようだ。
「新記録だろ? 嬉しいね」とソダーバーグはニヤリ。
偉いのはスコアを崩していない点だろう。75とオーバーパーではあるものの、それはソダーバーグ自身が2日目に記録したスコアと同じで、3日目よりも2打いいスコアだ。もちろん、2日目と3日目、ソダーバーグは通常のペースでプレーしている。
もちろん通常のペースでプレーしていればもう少しいいスコアでプレーでき、賞金をもっと稼げたかもしれないが……それをいうのは野暮だろう。
欧州ツアーに生まれたファステストレコード。次は一体誰が更新するのか!? そもそも一体誰が挑むのか? 注目だ。