こんにちは。桂川有人です。日本で唯一のPGAツアー、ZOZOチャンピオンシップに参戦した後、今、次に向けての準備に入っています。
ZOZOチャンピオンシップは、ヨーロッパで予選落ちが続いた後に出場しましたけど、予選落ちがないという特別な大会ではあったものの、3日目はすごくいいプレーができ、「63」という久しぶりのビッグスコアも出たのでよかったと思います。まあ、パッティングが入りましたね、ふふふ。
ヨーロッパではずっと曲がっていたティーショット。日本に帰ってきてからは、いっときの酷さはなくなってきました。原因はなんだったんですかねえ……でもやっぱりクラブが微妙に合っていなかった。メーカーさんとも、日本語を使えることもあり、しっかりコミュニケーションが取れて力を合わせて調整できました。
今年からフリー契約でクラブをいろいろと試していたんですけど、そんななかでヨーロッパに行くチャンスをもらうことになり、中途半端になってしまった部分はあります。向こうに行っても微調整で済むくらい調整が仕上がっていればよかったんですけど、けっこう大きく変えたうえに探り探りやっていたので。ある程度軸が決まってくれば微調整で済むので、そうすれば英語でもやってはいけると思うのですがなかなか……。ヨーロッパにもきちんとレップの方はいるんですけどね。やっぱり英語はもっと勉強しなければいけません。
実は僕、高校・大学とずっとフィリピンの留学時代にお世話になった方の“地シャフト”を使っていたんです。でもプロになるということで、世界にも挑戦したかったし、その後のことも考えてメーカーさんのものに替えたんです。海外に行っても手に入りますから。そこからシャフト探しの旅が始まり、“しん”がなくなっちゃったというか……何がよくて何が悪いということがわからなくなって。でもやっぱり、クラブをいろいろと試すのって楽しいんですけどね。ふふふ。ゴルフが好きだとそうなりますよね。
ようやく今は、ドライバーにはディアマナのGTというモデル、フェアウェイウッドにはベンタスブルーを入れて落ち着いてきたところです。クラブヘッドの“顔”も前は好きなものがあったんですけど、最近は何だかよくわからなくなっています。クラブの進化ってすごいでしょう。そんななかで僕の血のなかには、スウィングもそうですけど感覚的にも、昔のクラブの感じが残っているんです。今のトップ選手たちも皆さん同じ感じなのかなあ。何なら僕より年上の選手たちはもっとそういう感じは強いんでしょうし。また、日本人と海外の人の感覚も違うでしょうね……海外の人はどう思っているのか機会があれば聞きたいんです。英語がもう少しできたらいいんですけど(笑)。
ZOZOの予選ラウンドでは少し前のPGAツアーで優勝争いをしてプレーオフで負けたボウ・ホスラーと、3日目は同じ年のサヒス・ティーガラと回りました。彼は(大西)魁斗と仲がよくて、僕も一昨年のZOZOで一緒に練習ラウンドしてから友達のような感じになりましたね。
4日目はキム・シウーと回りましたけど、やっぱりすごい。17歳でQスクールを受けて、PGAツアーに行って、1度シードを落としてコーンフェリーツアーで2年くらいプレーして、またシードを取って、そして今、という感じらしいですから。ふふふ。こういう話を聞くのも勉強になりますよね。
日本ツアーは終盤戦に入りましたけど、僕はすべての試合に参戦せずに、来シーズンのDPワールドツアーに向けて体を作っていく時期にしたいと考えています。今シーズンのヨーロッパ挑戦に関しての総括は、またすぐにこの場でお話ししますね。
PHOTO/OkazawaHiroyuli、Hiroaki Arihara