こんにちは。桂川有人です。「メリークリスマス! 」と言ったほうがいい時期ですね。僕は南アフリカの試合を終えて、日本で短いオフを過ごしています。オフでも練習とトレーニングは毎日しています。実は、ゆっくりしたいということはあまりないんです。自分の好きなことをやっているだけなので。トレーニングもツラいときもありますけど、基本的には好きなことなので大丈夫です。ふふふ。

「南アフリカはゴルフが盛んで、強い選手も多いです。一番有名なゲーリー・プレーヤーさんと。このコースの設計者でもあります」(桂川)
さて、南アフリカのゲーリープレーヤーCCで行われた「ネッドバンクゴルフチャレンジ」について振り返ってみたいと思います。この試合はDPワールドツアー、2025シーズンの3戦目になります。コースは首都、ヨハネスブルグから車で2時間半くらいのリゾート地の中にあり、選手は専用の車かプライベートジェットで移動します。

「ゾウのモニュメントやアフリカの伝統的な民族衣装で迎えてもらいました。前夜祭も華やかで豪華な感じでノリノリです」(桂川)
僕はどこの試合に行くにもエミレーツを使ってドバイ経由で向かうことが多いんです。便の変更なども融通が利くし、値段もリーズナブル。ただ今回は、行きはこの飛行機の時間が合わずに、南アフリカの空港からコースヘは車で向かいました。帰りは飛行機にしましたけど20分くらいで着いたので時間は全然違いますよね。今まで乗ったなかで一番小さな飛行機だったので怖かったですけど揺れることはなかったですし、やっぱりラクでした。
試合のコースは、距離は普通でしたけど標高が高く、いつもより10%くらいはボールが飛ぶんです。地面もけっこう硬くて転がりますし。だから、選手によってマネジメントは変わります。ドライバーでいくか、いかないか、みたいな。ある意味日本のコースに近いですね。
僕はあまりドライバーを握りませんでした。相変わらずめちゃくちゃ酷い感じで曲がっていたので(笑)。ラフは“直毛”みたいな感じだったのでプレーしやすかったですね。コースとの相性がよく、アイアンが悪くなかったのでリズムをつくれたという感じです。4日間のスコアは、72・74・71・72で18位タイでした。まあまあですね。

「コースにも動物がたくさんいるんです。猿とか、よくわからない生き物が(笑)」(桂川)
あ、楽しみにしていたサファリにも1日だけ行くことができました。ドローンの映像を見るとよくわかるんですけど、そもそもこのコース自体がサファリのなかにつくられた感じで、コースにも動物がたくさんいるんです。猿とか、よくわからない生き物が(笑)。

ラフには蛇がいるので気を付けたほうがいいとも聞きました。だからラフに入れないように……とまではできなかったけど。サファリは初めて。キャディさんと2人で行きましたけど、キリン、ゾウ、シカ……そしてここにもわからない生き物がたくさん(笑)。
見られてラッキーだと言われたのは、レオパードとハイエナ。ハイエナは「キモこわ」って感じです(笑)。でも、危険と隣り合わせなですよ。こちらが手を出したり大声を出したりすると襲ってくるので、マナーは守るように言われました。ゾウが一番危ないのか、側に来たらすぐに車を止めるんです。確かにデカいんですけどね。本物の野生というか、柵もなにもない自然の生活のなかに自分たちが入っていくので、襲われたら終わりです。ふふふ。
僕のDPワールドツアーへの挑戦を“ゆるく”紹介してきたこの連載、年内でいったん休止にさせていただきます。次回は今年の総括などしたいと思いますので、もう1回はお付き合いくださいね。
写真/桂川有人