クラブセッティングを大胆チェンジ
本日、本間ゴルフの2020年モデル「T//WORLD TR20」シリーズのイ・ボミリミテッドエデションの発売が発表された。
「アメリカ合宿で TR20 ドライバーのテストをしましたが、初速が上がり、飛距離性能がすごく伸びました。音や形状など、機能以外の細かい品質の高さにも 満足しています」(ボミ)
そのリリースと同時に公開されたクラブセッティングが写真A右。例年ボミが行うアメリカ合宿時点でのセッティングとのことで、ボミもTR20へのスイッチを進めていることが写真から伺える。

イ・ボミのクラブセッティング。TR20シリーズに関しては、ボミが好きな色であるピンクでデザインされたリミテッドモデルだ
この写真を見たプロゴルファー・中村修は「大きくチェンジしましたね」と驚く。
「もともとイ・ボミ選手は指先や手の感覚が非常に敏感なプレーヤーです。グローブの縫い方ひとつでも調子が左右されるほど繊細な感覚の持ち主ですから、クラブを替えるときも非常に慎重なタイプ……なはずだったんですが、今回は大きくチェンジしていますね」(中村、以下同)
ではセッティングについて詳しく見てみよう。ドライバーは「TR20 460」と「TR20 440」の2モデルがラインナップされているが、ボミが選択したのは440だ。
「小ぶりな440はフェースターンが行いやすく、球筋のコントロールもしやすい。ドローヒッターであるボミ選手が440を選択したのは納得ですね」
3、5番フェアウェイウッドは昨年から使用する「TW747」が続投し、ユーティリティに関しては「XP-1」を3本採用。アイアンは5番から10番まで、すべて「TR20V」が入っているのが見て取れる。バッグにはパターとロフトの寝たウェッジが入っておらず、かつ13本が入っている。おそらく、この写真のセッティングから取捨選択を行い、実戦で使う14本を厳選していくのだろう。
「TR20VアイアンとXP-1ユーティリティは高弾道が打ちやすいモデルですので、球の上げやすさを重視していると言っていいでしょう。アイアンが5番から入っていて、さらにユーティリティも3本採用ですから、これらはコースによって柔軟に使い分けていくのでしょうね」
さらに、TR20Vアイアンを選択したという事実から、中村は現在のボミの調子をこう占う。
「TR20Vアイアンはある程度オートマチックな性能ですが、一方で操作性もちゃんとできるモデル。やさしすぎるアイアンではなく、自分の球筋であるドローを活かせるアイアンを選択していることからも、調子が上がっていることが想像できますね」
今年の女子ツアーは“新生”イ・ボミの活躍にも注目したい。