フェアウェイウッドでスライス多発、原因は構えにあった
ジョニ男：私がずっと悩んでいることなんですけど、フェアウェイウッド（以下FW）が安定しないんです。スプーンは難しいのでドライバーの次は5番ウッドなんですけど、この5Wの安定感が悪くて、良い当たりが出るのが10球中1球という感じなんです。
ずん・やす（左）とイワイガワ・岩井ジョニ男（右）が、ゴルフ上達のため美女プロ小澤美奈瀬（中）のレッスンを受講！（撮影/野村知也）
小澤：なるほど、どんなミスが出るんですか？
ジョニ男：スライスで右に行くことが多いですね。あとチョロって30ヤードしか飛ばないとか、ダフったりとか。ちゃんと当たると、イメージ的には180ヤードくらいと思っているんですけれどね。でも180ヤードのショートホールのティショットで使って、乗ったことないんですよね。
小澤：長いショートホールでしっかり乗せられるとカッコイイんですよね～。ではまずレッスン前に、今までのジョニ男さんのFWのスウィングを見せてください。
ジョニ男：はい、打ちますね――あぁ、右に出て150ヤード。これです、よく出るのは。低く右に出るスライス。
小澤：さっそくですが改善点を見つけましたよ。まずは構えを直していきましょう。
レッスン前のジョニ男のアドレス
ジョニ男：お願いします！
小澤：といってもスタンスをもう少し狭くして、背骨を少し右に傾ける。これだけです。
肩幅よりも開いていたスタンス幅を狭めに改善。さらに上半身を右に傾ける
ジョニ男：え、こんな斜めにして打つんですか。グリップの位置とかは同じで良いんですか。
小澤：大丈夫です。これで打ってみてください。
ジョニ男：分かりました！
やす：――お、真っすぐ行ってる。あ、距離も出た。174ヤード、凄い！ え、打ちやすいの？
ジョニ男：う～ん、違和感はありますよね。今まではボールを上から見ていたのが、ボールの横顔が丸見えみたいな。でも何と言うか、ボールを見る目線がフェースの角度と合っているような感じはします。でも、スタンスを狭めて上半身（背骨）を少しだけ斜めに構えただけで、何であんなにいい球がでるんですか。
小澤：ジョニ男さんはグリップをフック目に握っていますよね。フックグリップの人が直立して構えるとカットに入りやすい傾向があるんです。
フックグリップでクラブを握るジョニ男の場合、アドレスで直立してしまうとカットにクラブが入りやすく、これがダフリやチョロの原因となっていた
ジョニ男：なるほど、フックグリップなのに真っすぐに立っていたので、打つときにカットに入るからスライスしやすいし、手前を叩いてチョロ・ダフリなどのミスが起きていたんですね。
小澤：その通り。なので少しだけ背骨をチルト（傾ける）させて構えて打つことで、インサイドからアウトに大きくフォロースルーが取れるスウィングになってくるんです。それで骨盤はそのままで、背骨だけ斜めに構えてもらったんです。
背骨を右に傾けることでインサイドアウト軌道でクラブが振りやすくなる
やす：背骨を傾けるというのは、ジョニ男さんだから合っているということなんですか。
小澤：そうですね。ウィークグリップの方だったら、ほとんど真っすぐくらいに構えて、ちょうどスクェアグリップかなと言う人はかすかに斜めに構えて、ジョニ男さんくらいのフックグリップだったらガッツリ斜めに構えるというかんじでイイと思いますね。
フォローを大きくするドリルで飛距離を伸ばす
小澤：良い感じでフォローを大きく取れるようになってきているので、練習場とかで使えるドリルをやって行きたいと思います。まず、7番、あるいは9番アイアンでインパクトの形を作っていただいて。
ジョニ男：こうですかね。
フォローを大きくするドリルの1ステップ目。まずは7番、あるいは9番アイアンを使って、インパクトの形を作る
小澤：はい。で、そこからバックスウィングを取らずに打ってみてください。
フォローを大きくするドリルの2ステップ目。インパクトの形から、バックスウィングを取らずにそのまま振り切る
やす：これができるようになったら、どうなるんですか。
小澤：よりフォローが大きくなります。
ジョニ男：つまり、フォローが大きくなると飛距離が出る、ということですか。
小澤：そうなんです。
――始めの何回はうまく飛ばせなかったジョニ男だが、徐々にコツをつかみ始め、バックスウィングを取らずともボールが飛ぶようになってきた。
ジョニ男：分かった！ 球が上がらないときはインパクトのことばかり考えていたけど、フォローを大きくするという意識でやったら、良い反応してくれるというか。
小澤：そうです、そうです。バックスウィングは過去、インパクトは現在、フォローは未来。未来に向かって振ることで球が上がってくれます。フォローが小さいと球はフェースに乗せられませんからね。過去（バックスウィング）ばかり気にしていたら良い未来は来ません。
やす：今回も小澤先生の名言、頂きました。
ジョニ男：現在、過去、未来～♪。
――フォローを大きくする感覚をつかんだジョニ男。再び5番ウッドを握って何回か打つと、真っすぐ、あるいは右方向に飛んでも大きな右曲がりにはならず、飛距離が確保できるような弾道となった。
ジョニ男：ひどいスライスじゃなくなりましたね。
小澤：フェースに球が乗って、強い球になってきている感じですよね。
ジョニ男：悩みだったスライスとチョロが出なくなりましたよ。しかし、スタンス狭くをして、のぞき見（上体を斜めにする）しただけですよ、ビックリですよ！
やす：これ、名付けて“のぞき見”ショットでもいいですか。
小澤：そうですね(笑)。
ジョニ男：ドンドン、のぞいちゃいます。ありがとうございました！
協力/新橋ゴルフスタジオ
ジョニ男開眼！フェアウェイウッドをまっすぐ飛ばす「のぞき見ショット」ってなんだ！？【講師：小澤美奈瀬】
www.youtube.com
