クラブをあまり“替えない男”の強いこだわり
2018年に初優勝を遂げ、2019年も優勝を果たした星野陸也。着実に実力をつけ、ツアーを代表する選手になりつつあるが、クラブはあまり替えるタイプではないと本人は話す。その理由は「今の14本がベストだと考えているから」だ。
「ドライバーはヘッドサイズが小さいものを、フェアウェイウッドも違うモデルを試しました。でも、替えるまでには至りませんでした。自分がクラブを選ぶときのポイントは、まずはフェースの向きです。自分にとって、真っすぐ構えられるかどうかがいちばん大事。次にクラブ全体で見たときに違和感がないか。これは感覚的な話ですが、しっくりこないとその時点でダメです。最後は打ったときのスピン量です。スピンが少なくて、棒球になるのはあまり好きじゃありません」
現状の14本のなかで、替える可能性があるとすれば52度と59度の間にもう1本入れることだ。
「プロに入ってからずっと入れたいとは思っているのですが、どうしても抜くクラブが見当たらなくて。ただ、ウェッジにはかなりこだわりがあります。ソールが滑りすぎないで、多少芝を噛む感覚が出るのもいい。微妙な感覚なのですが、今のウェッジにはそれがあるので使い続けています」
星野は決してクラブを替えたくないというわけではなく、新しいクラブは積極的にチャレンジしている。そのなかで、つねにベストな14本で戦っているのだ。
【星野陸也の14本】
1W:スリクソン Z785(9.5度、クロカゲXT、硬さ:X)
3W:テーラーメイド M2ツアー(16.5度、クロカゲXT、硬さ:TX)
5W:スリクソン Z-TX(18度、ディアマナアヒナ70、硬さ:X)
3I:スリクソン Z585(ダイナミックゴールド、硬さ:X100)
4I~PW:スリクソン Z945(ダイナミックゴールド、硬さ:X100)
AW・SW:クリーブランド RTX-3(50度・59度、ダイナミックゴールド、S400)
PUTTER:オデッセイ ホワイトライズiX #3SH
週刊ゴルフダイジェスト6/9号「pro's spec」より(撮影/大澤進二)