飛距離を効率的に出すためのカギは、スピン量を抑えること
身長175センチという体格ながら、ドライバーで楽々と300ヤード超えを放つマキロイ。だからこそ気になる14本の構成だが、飛ばし屋らしい匂いを感じさせつつ、緻密さが散りばめられていた。
「ドライバーは空気力学を用いた機能が改善され、M5や過去のドライバーと比べてスピン量が抑えられています。スウィングスピードでいえば1m/sは上がっているかな」
マキロイほどのヘッドスピードがあると飛距離を効率的に出すためのカギは、スピン量をいかに抑えられるかになる。それをテーラーメイド SIMは見事に実現しているのだ。さらにマキロイは2019年の10月より自信初となるハイブリッドを使用しているが、これに関してもSIMの低スピン性能が大きく関与している。
「2番アイアンや5番ウッドと飛距離は同じくらいなんだけど、それらのクラブ以上のことがこのハイブリッドはできます。球のコントロールもしやすく、パー3のティショットやアゲンスト時に球を吹き上がらないようにすることもできる。攻め方の幅を広めることができました」。
一方のアイアンはマッスルバックタイプで操作性を重視している。球をコントロールすることに徹したチョイスで、ドライバーとの役割のメリハリ感にマキロイのクレバーさを感じることができる。
週刊ゴルフダイジェスト7/21号「pro's spec」より。撮影/有原裕晶
【ロリー・マキロイの14本】
1W:テーラーメイド SIM(8度、KUROKAGE XTS、硬さ:X)
3W・5W:テーラーメイド SIM(15度・19度、TENSEI CKプロ ホワイト80TX・TENSEI CKプロ ホワイト90TX、硬さ:TX)
UT:テーラーメイド SIM MAX レスキュー(19度、HZRDUS Yellow HYBRID 105、硬さ:TX)
2I:P790 UDI(プロジェクトX ライフル7.0、硬さ:7.0)
3I・4I:P760(プロジェクトX ライフル7.0、硬さ:7.0)
5I~PW:P730(プロジェクトX ライフル7.0、硬さ:7.0)
AW・SW:ミルドグラインド2(52度・56度・60度、プロジェクトX ライフル6.5、硬さ:6.5)
PUTTER:テーラーメイド スパイダーX カッパー