「見た目が好きなクラブじゃないと、打ちたい球のイメージがわかない」
2020年7月に開催された男子ゴルフ「JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」で優勝を飾った関藤。まだ22歳という若さだが、昨年(2019年)にはアジアの下部ツアーで賞金王に輝くなどすでに海外での経験も豊富だ。今後の活躍が最も期待される男子プロの一人だが、クラブへのこだわりは超感覚派のよう。
「見た目が好きなクラブじゃないと、自分の打ちたい球のイメージがわかないんです。だから見た目から難しさを感じるクラブは苦手。あとフェースの向きはかぶっているよりも、真っすぐか、少し開いているクラブが好きですね」
プロらしいこだわりの部分と言える。コンディションがハードなアジアのコースでは、ライなどの状況に対する対応力が必要になるが、だからこそ球筋のイメージ力が重要な要素になる。「少し開いているのが好み」というワードから、操作性のいいクラブを好んでいることがわかる。
また、弾道をイメージするという意味ではアドレスでの安心感も重視している。
「サッと構えたときに、座りが悪いと少し開いたりするので、そうなるとイメージが崩れちゃいますね。好むクラブに共通して言えることは、つかまりそうだなと思うとつかまって、つかまらないだろうなと思うとつかまらないということです」
【関藤直熙の14本】
1W:ツアーB プロト(9.5度、ツアーAF IZ-7、硬さ:X)
3W・5W:ツアーB XD-F(15度・18度、ツアーAD IZ-7・ツアーAD IZ-8、硬さ:X)
3I:ツアーB X-HI(21度、ツアーAD DI-105、硬さ:X)
4I~PW:ツアー B X-CB(プロジェクトX、硬さ:6.0)
AW・SW:ツアー B XW-F(52度・58度、プロジェクトX、硬さ:6.0)
PUTTER:オデッセイ オーワークス ツアー R-BALL
週刊ゴルフダイジェスト9/8号「pro's spec」より。撮影/有原裕晶