信頼して思い切って攻めることができるアイアンの存在が大きい
悲願の日本女子オープンを制してメジャーチャンピオンとなった原英莉花。昨年(2019年)からの課題だった体力面を徹底強化し、ギアのポテンシャルを最大限に引き出せるようになったのが勝因の一つと言える。結果を求められる世界に身を置くなかで、クラブに対するこだわりにも変化が生じているようだ。
「女子オープンの週から投入したアイアンの感覚が非常によくて、信頼して思い切って攻めることができました」と話すようにアイアンのキレが昨年より確実にアップしている。
以前は見た目の格好よさを重視する部分もあったが、今はやさしくゴルフができることをクラブに求めている。女子オープンの週に投入を決めたミズノの新アイアン「JPX921 HOTMETAL」も楽に高さと飛距離を出せるモデル。高い反発性能と打感のよさを合わせ持っているアイアンだ。原にとって楽に飛ばせるという安心感はスウィングの精度を上げる大きな要素になっている。
ツアー1勝目よりも2勝目を挙げることのほうが難しいといわれるが、原はそれをメジャーというビッグタイトルで達成した。さらなるステップを目指し、原の躍進はまだまだ続きそうだ。
【原英莉花の14本】
1W:ミズノプロ・モデルE(8.5度、三菱ケミカル・テンセイCKプロオレンジ50、硬さ:X)
3W:ミズノST200TS(13度、三菱ケミカル・テンセイCKプロオレンジ60、硬さ:S)
5W:ミズノST200(15度、三菱ケミカル・テンセイCKプロオレンジ60、硬さ:S)
UT4:キャロウェイ MAVRIK(20度、オリジナル プロトタイプ)
5I~PW:ミズノ JPX921 HOTMETAL(ジャンボ オリジナルシャフト)
AW・SW:ミズノ プロトタイプ(NSプロ モーダス3プロトタイプ、硬さ:S)
PUTTER:オデッセイ トゥーロン サンディエゴ
週刊ゴルフダイジェスト11/3号「pro's spec」より。撮影/代表撮影