1982年生まれ、大阪府出身の上井邦裕(かみい・くにひろ)。レギュラーツアーでの優勝こそないものの、年齢を重ねるごとにその技術は円熟味を増している。2020年シーズンも安定感の高いプレーを見せている。そんな彼の選ぶ14本のクラブとは?

やさしさを重視したクラブ選びが安定感を生む

2020年シーズンの上井はAbema TVツアーに4戦出場し2位が2回に3位が1回と優勝こそあと1歩で逃しているものの、安定感の高さを発揮している。2015年頃にはドライバーの不調をきっかけに、シード権を失うなど不振に陥った過去があるが、いまはそれを微塵も感じさせない。その要因の1つになっているのが、“やさしさ”を重視したクラブ選びにある。

「ドライバーに関してはG425MAXも試したことはあるんですが、ずっと変えていません。基本はやっぱりやさしいのがいいですね。スプーンに関してはG410LSTからG425にしました。構えた感じがシャローでやさしく感じたのが理由。5番ウッドは発売された頃からずっと使っています。実際に打っていてやさしいと感じますし、球も強いんです。自分の考えとしては難しいクラブを使う必要はないかなと思っています」

画像: つかまる安心感。その成功体験が手放せない理由。ドライバー「ピンG400MAX」(9度)

つかまる安心感。その成功体験が手放せない理由。ドライバー「ピンG400MAX」(9度)

上井曰く、難しいと言われるクラブのほうが曲がるけれど飛ぶなど、なんらかのメリットがあれば使うことも考えるが、上井にとってそう感じられる部分がないとのこと。その考えは特にウッド系のクラブ選びで顕著に現れているが、長いクラブで変に自分にプレッシャーを与えないことが、いまの安定感の高さの要因になっているのかもしれない。

画像: やさしさを重視したクラブ選びが安定感を生む

【上井邦裕の14本】
1W:ピン G400MAX(9度、三菱ケミカル テンセイCKオレンジ60、硬さ:TX)
3W:ピン G425MAX(14.5度、三菱ケミカル テンセイCKオレンジ70、硬さ:TX)
5W:テーラーメイド Mグローレ(18度、三菱ケミカル テンセイCKオレンジ80、硬さ:TX)
UT4:ピン G410(22度、三菱ケミカル テンセイCKオレンジ90、硬さ:X)
4I~PW:ミズノプロ 120(プロジェクトX、硬さ:7.0)
AW・SW:タイトリスト ボーケイ・デザインSM8(53度・58.5度、プロジェクトX、硬さ:6.5)
PUTTER:オデッセイホワイトホット 2ボールブレード

週刊ゴルフダイジェスト12/15号「pro's spec」より。撮影/姉崎正

画像: 週刊ゴルフダイジェスト 2020年 12/15号 コロナ禍で大幅に試合数が減少した国内ツアーも女子が終了。その最終戦の模様もお届けする今号の巻頭カラーは、PGAツアーの実力者たちの「連続写真スウィング図鑑」特集です。寒くなるこれからの時季、じっくり眺めて大いに参考にしてください。続く「ゴルフセンスを磨く8つの動作」特集も合わせて読むと、おウチゴルフが充実します。一方、冬のラウンドに気を付けたいテーマ「冬のラフからナイスオン 距離と番手を合わせるコツ」もお役立ち。他にも原英莉花・笹生優花ら、いまも指導する選手が活躍する尾崎将司をフィーチャーした「ジャンボの教え そのルーツ」、「ゴルフ界のヒット商品2020」「『パットモンスター』のパッティング新理論」などがラインナップしています。 (紙雑誌と一部紙雑誌と内容が違う場合があります。ご了承ください) www.amazon.co.jp

週刊ゴルフダイジェスト 2020年 12/15号

コロナ禍で大幅に試合数が減少した国内ツアーも女子が終了。その最終戦の模様もお届けする今号の巻頭カラーは、PGAツアーの実力者たちの「連続写真スウィング図鑑」特集です。寒くなるこれからの時季、じっくり眺めて大いに参考にしてください。続く「ゴルフセンスを磨く8つの動作」特集も合わせて読むと、おウチゴルフが充実します。一方、冬のラウンドに気を付けたいテーマ「冬のラフからナイスオン 距離と番手を合わせるコツ」もお役立ち。他にも原英莉花・笹生優花ら、いまも指導する選手が活躍する尾崎将司をフィーチャーした「ジャンボの教え そのルーツ」、「ゴルフ界のヒット商品2020」「『パットモンスター』のパッティング新理論」などがラインナップしています。 (紙雑誌と一部紙雑誌と内容が違う場合があります。ご了承ください)
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