迷った末に選んだエースドライバー
2019年からクラブ契約をフリーにして、自らが本当に使いたいクラブで戦う選択をした岩田寛。元々感性が鋭い選手なだけに、岩田がどのようなクラブを選ぶのかは興味深いところ。今季2020年のエースドライバーに関しては相当迷ったらしいが、結果テーラーメイドのSIMマックスを選んだ。そこには岩田らしいこだわりがあった。
「正直ドライバーはたくさん試しました。なかでも飛ぶのは本間とプロギアでした。ただ、飛ぶクラブはつかまりもいいので……。ピンは曲がらないけれど、曲がらなさすぎる感じがしました」
メーカーによって一長一短はあるものだが、曲がらないことがマイナスに感じる点は岩田らしい感性といえる。結果、岩田にとってバランスがよかったのがSIMマックスということなのだろう。岩田曰く、メーカーによってスリーブの重さが違うので、振り感が変わるとのこと。このあたりのこだわり方に職人的な匂いがする。
アイアンに関してはずっと本間を愛用しているがその理由はクラブの顔に尽きる。
「今年はTR20Bを使っていますが、ドンピシャですね。全体的に好きです」
こだわり抜いたクラブを武器に、来シーズンの2021年は、岩田寛の世界観を存分に発揮してもらいたい。
週刊ゴルフダイジェスト12/22号「pro's spec」より。撮影/姉崎正
【岩田寛のセッティング】
1W:テーラーメイド SIM MAX(9度、ツアーAD PT-7、硬さ:X)
3W:テーラーメイド SIM(15度、ツアーAD PT-8、硬さ:X)
5W:テーラーメイド M2(18度、ツアーAD PT-8、硬さ:X)
UT3:キャロウェイ Xフォージド(21度、NSプロ モーダス3 ツアー130、硬さ:X)
4I~10I:ホンマ TR20 B(NSプロ モーダス3 ツアー130)
AW:タイトリスト ボーケイ・デザインSM5( 52度、NSプロ モーダス3 システム3、硬さ:X)
SW:タイトリスト ボーケイ・デザインSM8(58度、ダイナミックゴールドS200、硬さ:S)
PUTTER:オデッセイ ホワイトホット 2ボール ブレード