ともにツアーを戦った「ワールドマスター」の4番ウッド
手嶋多一のバッグの中身はある意味でベテランらしい。新旧入り交じった14本の中でとくに目を引くのが18度の4番ウッドだ。
「ワールドマスターの4番ウッドです。懐かしい! と思う人も多いんじゃないかな。かなり年季が入っているけれど、シードを初めて取ってからずっと使い続けているクラブです。手放せないというか、共にツアーを戦ってきた思い入れが強いクラブですし、それに全然壊れないんんですよね(笑)」
笑いながら自らのクラブを軽く貶す手嶋だが、このクラブへの信頼の高さは他に代えられないものがある。レギュラーツアー時代から決して飛ぶほうではなかった手嶋だが、持ち味のドローを自在に操って常に最前線で戦ってきた。
「ウッドもアイアンもとにかく幅の中におさまることを重視してクラブを選んでいます。そのためには、持ち球のドローが打ちやすいことは絶対条件。そういう意味でこの4番ウッドは最高なのかもしれませんね」
4番ウッドと対照的なのがドライバーとアイアンだ。ドライバーはまだテスト中とのことだが、アイアンはロフトが1度立っているものを使用している。シニア入りしてクラブに頼る部分が増えたということか。いずれにしても今季も手嶋らしい端切れのいいプレーを見せてもらいたい。
週刊ゴルフダイジェスト3/16号「pro's spec」より。撮影/姉崎正
【手嶋多一のセッティング】
1W:ミズノ ST-X(10.5度、ツアーAD クアトロテック75、硬さ:X)
3W:ミズノ MP-001(15度、NS PRO 950 FW プロトタイプ、硬さ:X)
4W:ミズノ ワールドマスター WM-Ⅲ(18度、NS PRO 950 FW プロトタイプ、硬さ:X)
UT4:ミズノ プロトタイプ(21度、NS PRO プロトタイプ HYB100、硬さ:X)
4I~PW:ミズノプロ プロトタイプ(ダイナミックゴールド、S400)
AW・SW:ミズノプロ S18(53・59度、ダイナミックゴールド、S200)
PUTTER:ピン VAULT2.0