やっぱり安心感や感覚も大事だと再認識
ツアーの中でもクラブへのこだわりが強いことで有名な稲見萌寧だが、特にこだわっているのがアイアンだ。昨年(2020年)はブリヂストンのアイアンに替えていたが、もともといろんな条件が揃わないと変えないタイプなので珍しいことだったらしい。
「アイアンは私のクラブの核です。昨年使っていたのも悪くなかったんですが、少し顔が大きかったのと、つかまりが少し良すぎた感じで。それでその前に4年間使っていたテーラーメイドに戻しました。思いどおりの球が打てない理由は、もちろん自分のスウィングが原因だったりするんですが、やっぱり安心感や感覚なんかも大事なんだと今回は改めて感じました」
アイアンは顔、打感、スピン量などすべての要素が揃うことがクラブを新調する第一歩だという稲見だが、顔に関してはこぶりなものが好みで操作性が高く、ある程度スピン量が入るものが条件とのこと。一方ウェッジに関してはスピンよりもボールの飛び方にこだわりがあり、フェースに乗る感覚ではなく、ポンと上に上がってくれるものが好みのようだ。
「フェースに乗りすぎずポンと上がってくれるものが好みで、『SM8』を試したときに、“いける”と感じました」。感覚の鋭さを随所に感じる稲見のクラブへのこだわり方に今後も注目したい。
週刊ゴルフダイジェスト3/30号「pro's spec」より。撮影/姉崎正
【稲見萌寧のセッティング】
1W:キャロウェイ マーベリック サブゼロ(10.5度、The アッタス5、硬さ:S)
3W・5W:スリクソン ZX(15度・18度、アッタスジャック5、硬さ:S)
UT4・UT5:ブリヂストン JGR UT(22度・26度、アッタス MBハイブリッド65、硬さ:S)
5I~PW:テーラーメイド P770(N.S.PRO 850GH neo、硬さ:R)
AW・SW:ボーケイ・デザイン SM8(52度・58度、N.S.PRO モーダス3、硬さ:S)
PUTTER:テーラーメイド トラス