やさしくて飛んでくれるオリジナルのマッスルバックアイアン
中西直人が使用するアイアンはマッスルバックだが、驚くほどやさしいという噂。今年(2021年)からアイアンとウェッジをエポンと契約した中西にその秘密を聞いた。
「マッスルバックはボールが上がりづらくて難しいというイメージを持っている人が多いと思いますが、このアイアンは本当にやさしくて、そして飛んでくれるんです。オリジナルで作ってもらったプロトタイプになりますが、重心がかなり低く設計されているため、一般的なマッスルバックよりもかなり球が上がってくれます。余計なスピンも抑えられるので、距離のコントロールがしやすい。そして何より見た目が格好いいでしょ。ぼくは見た目の格好よさを重視していて、格好よくないとやる気が起こらないんです。打感も軟らかくて最高のアイアンですよ」
エポンは大手ゴルフメーカーのクラブを手掛けていることでも有名なOEMメーカーの遠藤製作所のオリジナルブランド。その技術力は世界でも評価されているが、クラブ契約はしてこなかった。
中西が第1号となるわけだが、中西のギアへのこだわりや愛情の深さに共鳴した結果、マッスルバックの概念を覆すアイアンが完成したわけだ。残念ながらプロトタイプのため、手に入れることはできないが、今年は中西のアイアンショットに注目したい。
【中西直人のセッティング】
1W:ピン G425MAX(10.5度、VENTUS ブラック、硬さ:6X)
3W:テーラーメイド SIM MAX(14度、VENTUS ブラック、硬さ:7X)
5W:テーラーメイド SIM MAX(18度、VENTUS ブラック、硬さ:8X)
UT4 :エポンゴルフ AF-906(24度、MCI 110、硬さ:X)
4I~9I:エポンゴルフ AF-Tour MBプロトタイプ(ダイナミックゴールド 120、硬さ:X100)
PW・AW・SW:エポンゴルフ Tour Wedge タイプM プロトタイプ(48度・54度・60度、ダイナミックゴールド 120、硬さ:X100)
PUTTER:スコッティ・キャメロン サークルT プロトタイプ
週刊ゴルフダイジェスト4/6号「pro's spec」より。撮影・有原裕晶