ピンから新たに発表された「i59アイアン」「グライドフォージドプロウェッジ」。それぞれいったいどのような性能なのか、リリース情報から紐解いてみよう。

プロ好みの性能だが、最新技術で寛容性も高い「i59」

先日発表されたピンのアイアンiシリーズの最新モデル「i59」。iシリーズのなかでも2016年に発売された「iブレード」の後継にあたるモデル。すでにビクトル・ホブランらが実戦投入し欧州男子ツアー「BMWインターナショナル・オープン」で優勝するなど、発売前から早くも結果を出しているモデルでもある。

画像: 新たに発表されたピンのニューアイアン「i59」

新たに発表されたピンのニューアイアン「i59」

見た目はコンパクトなブレードアイアンで、ロフトも7番で34度とプロや上級者好みの顔つきだが、内部には最新のテクノロジーが詰まっている。もっとも特徴的なのは、ヘッドの設計。ボディ、後述する内部のインサート、フェースでそれぞれ異なる素材を採用することで、見た目通りの操作性や打感を備えつつ、寛容性も併せ持った仕上がりになっているという。

画像: ピン「i59アイアン」(写真は7番)

ピン「i59アイアン」(写真は7番)

まずボディは軟鉄鍛造のカーボンスチール素材。トウ側には高比重ウェートを搭載しミスヒットへ強い設計に。ヘッド内部は空洞になっているが、その隙間をアルミ素材のインサートを搭載することで埋め、打感や打音を向上しつつ重心距離も最適化されている。

画像: i59の内部設計のイメージ。カーボンスチールのボディの内部にアルミ素材のインサートを搭載している

i59の内部設計のイメージ。カーボンスチールのボディの内部にアルミ素材のインサートを搭載している

一方フェースはステンレスチール製。従来モデルより溝の角度や間隔を最適化し、溝の本数事態も増やすことでさらなるスピン性能を実現しているという。

ロフトは3~PWまでラインナップ。価格は1本辺り3万8500円(税込)からとなっている。

EYE2の形状を継承した59度モデルもラインナップ「グライドフォージドプロウェッジ」

i59と併せて発表となった「グライドフォージドプロウェッジ」も、その名の通りプロや上級者など、ショットメーカー向きに仕上げられたウェッジ。ヘッドもコンパクトで、フェースの開閉にも対応しやすいようソール形状を最適化しているという。

画像: ピン「グライドフォージドプロウェッジ」(写真は58度Sグラインド)

ピン「グライドフォージドプロウェッジ」(写真は58度Sグラインド)

フェース面はCNC加工され、溝も番手別に最適化して設計。疎水性の高いハイドロパールクローム仕上げを採用することで、雨の日やラフからでのスピン量が確保しやすくなっている。

ロフトラインナップは50~62度の2度刻みに、EYE2のハイトウ形状を継承した59度を加えた全10種。ソール形状は、あらゆる状況に対応できるSグラインド(50~62度)と、グリーン周りからのアプローチに特化したTグラインド(58~62度)の2種が用意。価格は1本辺り3万250円(税込)からとなっている。

画像: 59度のモデル(左)に関しては、EYE2を踏襲したハイトウ形状になっている

59度のモデル(左)に関しては、EYE2を踏襲したハイトウ形状になっている

いずれも上級者好みのルックスと性能を備えつつ、操作性を損なわない寛容さを併せ持った2モデルと言えるだろう。なにより「前作の性能を超えなければニューモデルは発売しない」というピンが新たに投入したニューモデル。プロのみならずアマチュアにとっても必見のモデルになりそうだ。

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