ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ第5のメジャー、ザ・プレーヤーズ選手権では33位タイと惨敗したジャスティン・トーマス。1年前は2位だった世界ランクも8位まで後退し「自分にすごく腹が立っている」という。そんな彼は奮起をかけフロリダシリーズ最終戦バルスパー選手権の舞台に立った。

大会初日の14番パー5。2オンに成功したトーマスほぼ直角に曲がるスライスラインを読み切り、ジャストタッチでイーグルを決めると人差し指を立てナンバー1ポーズ。すると15番、16番でバーディを奪い3ホールで4つスコアを伸ばしリーダーボードを駆け上がり優勝戦線に浮上した。大会前「いいプレーをしているのに勝てない状況から脱却したい」とおよそ1年ぶりの優勝に照準を合わせた。

画像: PGAツアー「バルスパー選手権」初日を終え、5アンダー9位タイと好順位スタートを切ったジャスティン・トーマス(写真/Getty Images)

PGAツアー「バルスパー選手権」初日を終え、5アンダー9位タイと好順位スタートを切ったジャスティン・トーマス(写真/Getty Images)

かつてはジョーダン・スピースとともにクラス11(2011年に高校を卒業した世代)の代表として若くしてツアーを席巻。メジャー(17年全米プロ)にも優勝しているがここのところクラス19(2019年に大学を卒業あるいは中退した世代)のコリン・モリカワやヴィクトル・ホブランら年下が台頭、押され気味だ。

「今はジョン・ラームを含め(自分より若い)彼ら(クラス19)がメジャーで毎回優勝争いをしビッグトーナメントに勝っている。その事実は否めないけれど嫉妬深い僕としてはそれが自分でなければならないと思っている」

「ゴルフの調子は本当にいいんだ。世界ランキングで自分の上に誰もいない状態を目指して頑張りたい」

連覇がかかったザ・プレーヤーズ選手権の前に行われた世界ゴルフ殿堂入りセレモニーにトーマスは生涯のコーチである父・マイクさんとともに列席した。

「タイガーが死ぬほど好きだからね。彼がホール・オブ・フェーマーになる瞬間に立ち会えて本当に良かった。タイガーは自身のキャリアについてはひと言も語らず我々が知らなかった幼い頃の思い出を語ってくれた。アールさん(父)とともに歩んだ日々は、自分と父が一緒にゴルフに打ち込んだ日々とオーバーラップした」と感慨深げ。

「でもあのセレモニーの主役はサム(プレゼンターとして登場したタイガーの長女)だったね。大勢の人の前でスピーチをするのは初めてだっただろうし、まだ14歳。でもその内容は完璧だったし、プレゼンテーションも素晴らしかった。本当にカッコいいなと思ったよ。彼女に拍手を贈りたい」

サムさんはスピーチで意外にもタイガーはアメコミ好きでスーパーヒーローに扮してコミコンに行くことがあるという話を披露したが、もしコミコンに誘われたらどのヒーローに扮装する? と記者に聞かれたトーマスは「それはひとりで行ってもらう(苦笑)」。

トーマスが17年に全米プロに勝ったとき真っ先に報告に訪れたのがタイガーの家だった。特大のワナメーカートロフィー(全米プロのトロフィー)を2人で掲げる笑顔のツーショットをSNSにアップしてから間もなく5年がたとうとしている。

トーマスが死ぬほど好きなタイガーに次のメジャー優勝報告するのはいつ?

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