米男子ツアーフロリダシリーズ最終戦バルスパー・チャンピオンシップは連覇を狙うサム・バーンズと初優勝を目指すデービス・ライリーの同級生対決が実現。コリン・モリカワらと同じ25歳のライバルがプレーオフを戦い昨年のこの大会でツアー初勝利を挙げたバーンズが連覇を達成、ツアー通算3勝目を飾った。
画像: プレーオフ終了後、検討を称え合うS・バーンズ(左)とD・ライリー。2人の名勝負は始まったばかりなのかもしれない(写真は2022年 バルスパー・チャンピオンシップ 撮影/GettyImages)

プレーオフ終了後、検討を称え合うS・バーンズ(左)とD・ライリー。2人の名勝負は始まったばかりなのかもしれない(写真は2022年 バルスパー・チャンピオンシップ 撮影/GettyImages)

年齢は同じ25歳だがPGAツアーでのキャリアは何もかも対照的。世界ランク17位のバーンズに対してツアー25試合目のルーキー、ライリーは同ランク399位。今シーズン出場11試合中ベスト10入り5回(うち優勝1回)と好調でネクストスターの呼び声が高いバーンズに対し、ライリーは去年から今年にかけて出場した20試合中トップ10はわずか1回。予選落ちが半分の10試合とポイントランクも3ケタ台。

しかしバルスパーではライリーが3日目に62をマークし単独トップに浮上。最終日は5番でトリプルボギーを叩いたものの粘り強いプレーで難しい17番パー3でバーディを奪ってバーンズに並び決着はプレーオフへ。

優勝争いも初めてならプレーオフも初めてのライリー。格上のバーンズがサドンデス2ホール目で距離のあるバーディパットをボールがカップを半周して入れる執念の1打を目の前で見せつけられるとグリーン外からチップインを狙ったアプローチが不発に終わりバーンズが栄冠に輝いた。

「まだ勝ったという実感がない。でも2年連続優勝は本当にうれしいし興奮している。今日は何があっても気持ちをフラットな状態でプレーしようと思っていた。喜び過ぎず落ち込み過ぎず平常心。ずっと感情を表に出さずプレーしてきたけれどウィニングパットが決まった瞬間はここぞとばかり喜びを爆発させた(笑)」と派手なガッツポーズ。

喜びの裏にはこんな背景が。悪天候で月曜日に決着がもつれ込んだ先週のザ・プレーヤーズ選手権では第3ラウンドを終え首位と1打差の2位タイにつけ勝てば賞金4億円強のビッグイベントで優勝のチャンスが舞い込んできた。ところが最終ラウンドで76を叩き26位タイまで準備を下げ「本当に悔しかった」。しかし惨敗を糧に今週はポーカーフェースを貫き連覇という最高の勲章を胸にした。

いっぽうのライリーは「負けたけれど今週はすごくいいプレーができた。そもそもジョン・ラームやジャスティン・トーマスと同じ組で回るのが初めて。こんなに大勢のギャラリーに囲まれて声援の中でプレーするのも初めて。トップにいる人たちと上位争いした経験はこれからの自分にとってプラスになる」とキャリアベスト(単独2位)に達成感をにじませた。

「サム(バーンズ)とは11歳の頃からの付き合い。ジュニアの大会で知り合ってずっと一緒に戦ってきた。思い出があり過ぎてエピソードをひとつに絞れない。長年の友達とこうしてプレーオフで戦えて本当に楽しかった。彼のゴルフを尊敬しているしサムはつねに進化している。自分も彼にあやかりたって進化していきたい」

優勝争いをしたアラバマ大学の先輩トーマス(3位タイ)からはこんなコメントを貰った。「デービス(ライリー)は素晴らしいプレーヤー。今週はすごくいろいろなことを学んだと思う。まだまだ勝負はこれから。頑張って欲しい」

バーンズ vs.ライリー。今週がライバル伝説のはじまりだったとしたら面白い。

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