今年に入り絶好調で、とうとうメジャーチャンピオンにまで登りつめたスコッティ・シェフラー。週刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウが取材したシェフラーの最新セッティングを詳しく見てみた。

フェニックスオープン、アーノルド・パーマー招待で優勝、つねに上位をキープし続け、WGCマッチプレー選手権でも優勝。そしてマスターズ、瞬く間に世界のトップへと躍り出たスコッティ・シェフラー。学生時代からエリートでプロ転向してもコンスタントに成績を残していたものの、日本のゴルファーにとってはそれほど知られていなかったといっていいだろう。

マスターズチャンピオンのクラブセッティングを見てみよう。ドライバー、アイアンはその前から使っていたもののプレーヤーズ選手権からテーラーメイドと正式に契約。

画像: シェフラーのクラブセッティング。長年連れ添ったナイキ Vr PROは練習ラウンドでは登場するが、本戦になるとステルスが選ばれる(写真は2022年WGCマッチプレー選手権 撮影/KJR)

シェフラーのクラブセッティング。長年連れ添ったナイキ Vr PROは練習ラウンドでは登場するが、本戦になるとステルスが選ばれる(写真は2022年WGCマッチプレー選手権 撮影/KJR)

ドライバーは話題の新製品、「ステルス」シリーズのもっともスピン量が少ない「ステルス プラス」を使っている。クラブ的に見たツアーでの勝ち星を彼が叩き出している。ちなみに、残念ながら「ステルス」シリーズのツアー初優勝は彼ではなく、ザ・アメリカンエキスプレスに勝ったハドソン・スワッフォードだった。

3番ウッドは長く、ナイキの「VRプロ」を使い続けていたが「ステルス」にチェンジ。海外を中心に販売されている「3HL」というロフト16.5度のやさしいモデルを使っている。ブルックス・ケプカが使い続ける「M2」のフェアウェイウッドも同じ番手「HL」だ。

ユーティリティアイアンはスリクソン「Z U85」が2本。今年の序盤戦は「ZX7」の4番アイアンを入れていたが、2本体制となった。

アイアンはタイガー・ウッズと同じテーラーメイド「P7・TW」、50度からのウェッジは3本ボーケイで揃える。

パターはスコッティ・キャメロン「スペシャルセレクト」のツアータイプ。ニューポート2型の「タイムレス」と呼ばれるもので、素材は松山英樹も使い、打感がいいといわれるGSS(ジャーマン・ステンレス・スチール)製のもの。
じつはこのパター、フェニックスオープンでシェフラーに手渡されたもので、そこからの活躍はご存じのとおり。マスターズでもいやらしい距離のパットを簡単に決めており、この快進撃の理由のひとつと言われている。シェフラーに合わせた36.25インチと長めでヘッド重量も重い仕様になっている。

写真/KJR

画像: シェフラーに合わせて作られたパター。スコッティ・キャメロンは松山英樹に続きマスターズ2連勝(写真は2022年WGCマッチプレー選手権 撮影/KJR)

シェフラーに合わせて作られたパター。スコッティ・キャメロンは松山英樹に続きマスターズ2連勝(写真は2022年WGCマッチプレー選手権 撮影/KJR)

【シェフラーのクラブセッティング】
1W/テーラーメイド ステルス プラス
  (8度、VENTUS BLACK(7X))
3W/テーラーメイド ステルス
(16.5度、VENTUS BLACK(8X))
3I、4I/スリクソン Z U85
5I~PW/テーラーメイド P・7TW
WEDGE/タイトリスト ボーケイSM8(50、56度)
     タイトリスト ボーケイWEDGE WORKS(60度)
PUTTER/タイトリスト スコッティ・キャメロン
     スペシャルセレクト タイムレスツアータイプGSS

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