150回目を迎える全英オープンを制するのは果たして誰か? 優勝予想をしたタケ小山と内藤雄士、ふたりの意見が一致したのは「パンチショット、ライン出しが上手い選手」という点だった!

タケ小山はタイガー、内藤雄士はザラトリスが本命

「強い風の影響を受けにくい、低い球を打てることが絶対条件。加えて海沿いで風にさらされているため、ウェッジのバウンスが跳ね返されるほど地面が硬いのがセントアンドリュース。近年のメジャーはパワーゲームの様相を呈していますが、ここでは飛ばし屋だとボールが転がりすぎて、ポットバンカーやブッシュの餌食になってしまう。オールドコースでは飛距離ではなく、ボールをどこに置くかというプレースメントが上手い選手に利があります。また、グリーンもボコボコしていて、ラインが読みにくいので、ここでのプレー経験がものをいうんです」とタケ小山。またオールドコースは欧州ツアー、ダンヒル選手権の会場でもあるため、欧州ツアーの選手が有利だとも。

画像: 「タイガー(右)は00年は意図的にバンカーを避けて優勝しているし、マネジメントの上手さとコースとの相性が抜群」(タケ小山)。「ザラトリス(左)はパンチショットが上手いのはもちろん、メジャーでも2位が続いていて、そろそろ勝つのではないかという雰囲気があります」(内藤)

「タイガー(右)は00年は意図的にバンカーを避けて優勝しているし、マネジメントの上手さとコースとの相性が抜群」(タケ小山)。「ザラトリス(左)はパンチショットが上手いのはもちろん、メジャーでも2位が続いていて、そろそろ勝つのではないかという雰囲気があります」(内藤)

ふたりはこの3人にも注目

いっぽう、内藤雄士は天候も勝負の行方を左右すると指摘。
「14年の全英オープンでは、当時64歳のトム・ワトソンが『68』を記録しました。コースは違えども、全英だけは技術と経験があればパワーが無くても勝てる。ただ、スタート時間が朝6時から夕方16時半までと時間差があるので、天候や風のコンディションの変化による〝運〟要素が大きい。それをなるべく排除するためにも、低い球は必須。風の強い地域で育った選手はパンチショットが上手い選手が多いので注目です」

画像: 「フィッツパトリック(右)は自由自在に球を操る能力がピカイチ」(タケ小山)。シェフラー(中央)は古風なスウィングのパンチショットの持ち主。スピース(左)は15年大会では4位タイに入り、コースとの相性もいい」(内藤)

「フィッツパトリック(右)は自由自在に球を操る能力がピカイチ」(タケ小山)。シェフラー(中央)は古風なスウィングのパンチショットの持ち主。スピース(左)は15年大会では4位タイに入り、コースとの相性もいい」(内藤)

マキロイとシャウフェレも外せない

「また、今季絶好調のこのふたりはライン出しも上手い。すでに2勝を挙げているマキロイは、今シーズンはドライバーからパターまですべて調子がよく、本人も是が非でも勝ちたいはず。オールドコースで開かれた10年大会は初日トップで2日目に崩れ、惜しくも3位タイでしたが、その時のリベンジにも燃えていると思います。また、トラベラーズ選手権で勝ち、先日のDPワールドツアーのプロアマでもコースレコードを出すなどシャウフェレも絶好調。ライン出しが上手いし、何よりそろそろメジャーで勝ちたいというモチベーションが誰よりも高いと思います」(内藤)

画像: 今季、絶好調のマキロイ(右)とシャウフェレ(左)にも注目する内藤雄士

今季、絶好調のマキロイ(右)とシャウフェレ(左)にも注目する内藤雄士

画像: my-golfdigest.jp
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