いよいよ今週の14日から開幕する第150回大会の「全英オープン」。現地セントアンドリュース特派記者の週刊ゴルフダイジェスト編集Y口(グチ)が、テレビではなかなか放送されない、選手たちの事前情報や舞台であるオールドコースの裏側などなど、最新情報をお届けします!

街を歩けばプロゴルファーに当たる!?

おはようございます! 全英オープン特派員記者の週刊ゴルフダイジェスト編集Y口です。
日本時間の8日金曜日の深夜に日本を発ち、現地時間の9日土曜日正午過ぎに、会場のあるセントアンドリュースに到着しました。原稿を執筆しているいまの現地時間は9日の夜22時。たった半日歩いただけですが、ゴルフの街で出会ったもの聞いたもの、どれも興奮するものばかりだったので、早速レポートしちゃいますね!
さて、「ゴルフの聖地」といわれるセントアンドリュース、住人の数は2万人に満たないのですが、トーナメントウィークの1週間でその約15倍に相当する29万人のギャラリーが押し寄せます。この日はトーナメントの前週の土曜日、いつもより賑わっているようですが、イベント好きの私からすると大イベントの開催ウィーク前夜としては静かに思えます。とはいえ、犬も歩けば棒に当たる、ではないですが、ディフェンディングチャンピオンのコリン・モリカワが奥さまとスーパーで買い物していたり、テラス席でビールを飲んでいるショーン・ノリスがいたりと、至るところでプロゴルファーに”当たります”。小さな街なので、普段のメジャーよりプロがより近いところにいるんでしょうね。

画像: 友人たちと談笑していたショーン・ノリスを激写。練習日前日はしっかり息抜きして英気を養っている様子だ!

友人たちと談笑していたショーン・ノリスを激写。練習日前日はしっかり息抜きして英気を養っている様子だ!

画像: ミズノオープン2位の資格で出場するアンソニー・クウェイル(右)。キャディはなんと、故郷の大先輩であるブレンダン・ジョーンズ。ジョーンズは「ニュー・ジョブ」と笑顔でクウェイルをサポート

ミズノオープン2位の資格で出場するアンソニー・クウェイル(右)。キャディはなんと、故郷の大先輩であるブレンダン・ジョーンズ。ジョーンズは「ニュー・ジョブ」と笑顔でクウェイルをサポート

「まだ始まっていない」のどかさ

さて、我々も早速コースに行ってみました。日曜日の10日からが練習日とされていて、日曜日だとチケットを持っているギャラリーや関係者しかコース内には入れませんが(オールドコースだけでなく、隣接するニューコースやエデンコースなども施設が建設されているのでNG)、9日(土)は関係ありませんでした! ギャラリースタンドにも入れますし、グリーン上やバンカーでなければフェアウェイに入ることも。犬の散歩や、キャリーケースを引きずっている観光客がいるほどです。

画像: 大会開幕ウィーク前日は会場となるオールドコースは普段の生活リズムで流れていた

大会開幕ウィーク前日は会場となるオールドコースは普段の生活リズムで流れていた

画像: 右側の女性はマナー違反と思えるが、大会関係者が止めに入ることなく、フェアウェイを闊歩していた。これも聖地ならではなのかも!?

右側の女性はマナー違反と思えるが、大会関係者が止めに入ることなく、フェアウェイを闊歩していた。これも聖地ならではなのかも!?

開場は興奮したのはやはりタイガーの出現!

とはいえ、出場プロは練習ラウンドが可能なので、プロの練習ラウンドを観光客が見ることはもちろん、撮影もお咎めなし。もっとも観客が多かったのは現地時間で19時少し前にコースに現れたタイガー・ウッズ。アイアン1本、ウェッジ2本、パター1本の4本を手に、仲良しのジャスティン・トーマス(以下JT)と練習ラウンド、そのグループには100人超の人だかり!私も3ホールついて練習内容を観察しましたが、アイアンは打たず、ティーイングエリアや2打目地点に立って、JTに攻め方を教えたり、グリーン周りとグリーン上の感触を確かめるようにパットを入念に行いました。また2番ホールのグリーン上からウェッジでアプローチするシーンも。傾斜がきついので、パターよりウェッジのほうがイメージが出るんでしょうね、本番でもそんな攻め方するかもしれませんね! 現地駆け付け早々に、この豪華共演を間近で見られたのも開場前ならではですよね。

画像: 1番ホール、フェアウェイを歩くタイガー・ウッズとJT。この後どこからともなく人が増えていく

1番ホール、フェアウェイを歩くタイガー・ウッズとJT。この後どこからともなく人が増えていく

画像: JTにターゲットを教えるタイガー。パットの距離感はさすがのひとこと!

JTにターゲットを教えるタイガー。パットの距離感はさすがのひとこと!

画像: 2番ホールのグリーン上で突如アプローチをはじめたタイガー。それを真似てJTもウェッジに。アンジュレーションがきついグリーンならではの対策だろう

2番ホールのグリーン上で突如アプローチをはじめたタイガー。それを真似てJTもウェッジに。アンジュレーションがきついグリーンならではの対策だろう

さて、最後にひとつ。ギャラリースタンドを見上げたところ、出場選手の出身国の国旗が掲げられていたのですが、日本の日の丸だけ半旗になっていました。安倍晋三元総理大臣の訃報を受けたからでしょう、ゴルフ好きで知られた安倍元総理への追悼の意を感じました。

画像: 日本の国旗だけ高さが半分の「半旗」。R&Aをはじめ、ゴルフ界からも安倍晋三元総理への追悼の意を示しているのだろう

日本の国旗だけ高さが半分の「半旗」。R&Aをはじめ、ゴルフ界からも安倍晋三元総理への追悼の意を示しているのだろう

PHOTO/Tadashi Anezaki

画像: my-golfdigest.jp
my-golfdigest.jp

This article is a sponsored article by
''.