ゴルフコーチ辻村明志(47)が指導している、チーム辻村のメンバー・上田桃子、吉田優利、松森彩夏、プロテスト受験中の2人を合わせた5名が取り組んでいる最強ドリルの数々。「チーム辻村・女子プロと一緒に上手くなる」シリーズ、第3回は「わき腹をつかんで片手打ち」です。

通算18勝、長くツアーの第一線で活躍している上田桃子。若手が台頭するなか、36歳のベテランが手にしている安定感は、日々怠らない基本練習の賜物だ。

わき腹をつかんで捻転し、片手打ちしてみる

画像: ダウンスウィングの際、つかんでいたわき腹付近のウェアから右手を離した反動で捻転したエネルギーを解放するもよし、この写真の桃子のように、体の正面を意識するためにフォローまで右手を添えてみるのもOKだ(photo/Takanori Miki)

ダウンスウィングの際、つかんでいたわき腹付近のウェアから右手を離した反動で捻転したエネルギーを解放するもよし、この写真の桃子のように、体の正面を意識するためにフォローまで右手を添えてみるのもOKだ(photo/Takanori Miki)

今回紹介する基本ドリルを、桃子は、普段の練習はもとより試合会場でも繰り返し行っています。ショット前にもやるくらい、実戦的なドリルです。

アドレスの形を作ったら、まず右手で左のわき腹あたりをしっかりとつかみます。この状態から左手1本で素振りします。特に手上げの直らないアマチュアの方には、とても効果的なドリルです。

下半身主導で、テークバックを始めます。手でクラブを動かすのではなく、お腹(臍下丹田)を意識して上げます。バックスウィングで左腕を曲げずに一番上がった状態、おそらく左腕が地面と平行になるあたりになったら、そのタイミングでわき腹をつかんだ右手でバックスウィング方向に引っ張り上げます。

クラブを握った左手、左腕もそのままです。そこからさらに胸、肩を回すといった感じでしょうか。

画像: 上田桃子のように、その場回転を意識しながら、飛球線側から背中が見えるまで深いトップを作ることが、ヘッドの走りをよくするポイントだ(photo/Shinji Osawa)

上田桃子のように、その場回転を意識しながら、飛球線側から背中が見えるまで深いトップを作ることが、ヘッドの走りをよくするポイントだ(photo/Shinji Osawa)

まずは、胸や肩を目いっぱい回して、桃子のような深いトップを目指してください。それができるようになったら、その深いトップから右手を離してみる。理想的なトップからの切り返す動きになり、ねじれを解放するエネルギーによって、ヘッドの走りが良くなります。(解説/辻村明志)

このような練習法が満載の、チーム辻村ドリル本・第2弾「女子プロと一緒に上手くなるvol.2~超実戦編24のドリル」(184ページ・1600円/税込み1760円)

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