米ツアーで人気のアスリート向けドライバーをお目当てにショップへ。やっぱり良い! と思ったときに、顔馴染みのスタッフが「コレも是非」と、ダンロップ『スリクソンZX5 MkⅡドライバー』を持ってきた。
「外ブラがお好きなのはわかっています。でも打たないと後悔しますよ」と自信ありげだ。この新しい『ZX MkⅡシリーズ』は、女子ツアーに投入されると4連勝したモデルで、気になっていた。ヘッドは大きく見えるが、構えやすくいい顔。打ってみたら「アッ」っと声が出た。ボールスピードがいままでと違う! 聞けばカーボンコンポジットヘッド全盛なのに、あえてフルチタンだそうだ。
大きなたわみを生む‟フレックスゾーン”と、パワーを逃さず変形しない‟リジッドゾーン”を交互に配置することで、反発性能が上がり、いままでにないボールスピードを実現。エネルギーロスを減らし、パワーをしっか受け止める‟シームレス構造”と、フェース周辺部を厚く丸くした‟エッジレス”で変形を徹底的に抑えているとのこと。一方、フェースとボディとの接点付近を薄くすることで、たわみの支点を後方にずらし、フェース面の肉厚差を小さくした高強度・高弾性チタンフェースを採用で、大きくたわませる部分を作っているらしい。
効果はボールスピードだけじゃなかった。高反発エリアが拡大していてミスヒットに強くボールが散らばらない。アマチュアでも打ちこなせるやさしさを感じる。米ツアーの飛距離はしょせん無理、女子プロと同じぐらい飛ばせれば幸せだ。問題はウチの金融庁である妻。『ZX5 MkⅡ』の長所を取り入れ、心から溢れる欲しいよ、欲しいよパワーはリジッドゾーンで逃さず伝え、嫌味や文句はフレックスゾーンで受け流す戦法でいこう。柔(軟)を持って剛を制す。頼むぞ!『スリクソンZX5 MkⅡドライバー』作戦。
2022年週刊ゴルフダイジェスト1月10・17日超大号より(TEXT/Motoharu Tajima、PHOTO/Takanori Miki)