ジョーダン・スピースはロフトを立てて使う、タイトリストTSR3
クラブを替えないプロとして有名なジョーダン・スピース。最新のクラブセッティングで、まず目に留まるのが3番ウッド。長い間TS2を使っていたが、ニューモデルのTSR3にスイッチした。深重心を究めて弾道安定度をいっそう高めたタイプで、スピースはロフト15度のヘッドをネック調整で14.25度に立てている。
安定して飛距離が出るため、2打目だけでなく、最近はティーショットでもたびたび使っている。シャフトはベンタスTRからテンセイAVに替えている。
TSi3ドライバーの打感が好きなんだ。ジョーダン・スピース
新調した3番ウッドに対して、ドライバーは前モデルのTSi3を愛用中。「僕は本当にこのドライバーの打感が好きなんだ。ミスヒットしてもボールスピードが変わらず、弾道の推進力が安定している。歴代のタイトリストドライバーの中でも抜群に構えやすく、すべてに満足している」とジョーダン・スピース。シャフトもベンタスブルーのまま替えていない。
アイアンも昨シーズンからT100のまま。「かつて僕は『ブレードアイアンは難しいからもう使わないよ』なんて言ったけど、このT100はブレードアイアンでも別格のやさしさ。イメージどおりのショットが打ちやすいし、このアイアンに替えてシビアなピン位置を狙ったショットが、ギリギリでバンカーに入ってしまう回数が確実に減った。そのぶんバーディチャンスが増えた。スコアメイクに本当に貢献してくれている」とジョーダン・スピースは絶賛中。
実際、2年前と今シーズンのパーオン率を比べても、64.6%から71.5%と劇的に向上している。ハワイシリーズを終え、いよいよ米本土でのPGAツアーが始まった。すでに3つのメジャータイトルを持ち、グランドスラムへ残るは全米プロのみ。ジョーダン・スピースのプレーにも注目だ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年1月31日号より(PH/Yasuhiro JJ Tanabe、Blue Sky Photos)