昨シーズン5勝を挙げ、年間女王を戴冠した山下の原動力は安定したショット。240ヤード弱という平均飛距離ながらトータルドライビング3位の成績が物語る“超”がつくほど安定したショットの秘密を山下自らがスウィング分析して、解説する。
画像: 年末の忙しいなか、自分のスウィング写真を見ながら、身振り手振りで解説する山下美夢有

年末の忙しいなか、自分のスウィング写真を見ながら、身振り手振りで解説する山下美夢有

昨季の平均飛距離は47位だったものの、飛距離にフェアウェイキープ率を加味したトータルドライビングが3位、さらにパーオン率を加えたボールストライキングが1位というところに山下の凄みが見て取れるが、課題はあるという。

「特にシーズン終盤に入ってくると疲れもあってヘッドが下から入りがちでした。これだと出球も左右へ散るし、曲がりも予測できなくなります。ここが課題でしたね」 

ワイドスタンスで土台が安定したアドレスから、バックスウィングでは足がスウィングを引っ張る感覚。軸移動がなく深く捻転したトップ、右肩を高く維持し、軸が傾かないダウンスウィング。レベル軌道で球を”押す”インパクトから、体の回転で一気に振り抜くフォロー。そんなシーズン中盤までのスウィングを1年間続けることが理想だ。

「具体的にはゆっくりしたリズムを保ち、下半身でスウィングを引っぱりつつ回転を止めず振り抜くことが理想です。さらに軸が傾かないように振ることが大切ですね」 

画像: 昨年の日本女子オープンでのショット写真のように、切り返し以降で右肩が下がらないのが理想という山下

昨年の日本女子オープンでのショット写真のように、切り返し以降で右肩が下がらないのが理想という山下

切り返し以降、体の我慢が利かず右肩が下がるとクラブヘッドは下から入るが、

「それに加え、疲れが出ると上半身が強くなり、手で操作しがちになる」

と山下。

そのためにオフ期間中は体幹や下半身を強化しているところだ。

さらに、9月に試し、そのままひと目ぼれして使っているスリクソンZX5MkⅡにも言及。

「構えやすくて据わりも良く、理想の形でした。弾道が強くなり、感覚的には5~6ヤード、飛距離が伸びた気がします」

画像: 「レベル軌道で球を"押す"」インパクトが、いいときはできていると自己分析する山下

「レベル軌道で球を"押す"」インパクトが、いいときはできていると自己分析する山下

※週刊ゴルフダイジェスト2023年2月7日「山下美夢有 連続女王へスウィングをセルフ解説」より

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