自家製ローストビーフが美味。木更津東カントリークラブのクロワッサンサンド
最初に紹介するサンドイッチは、木更津東カントリークラブ(千葉県)のクロワッサンサンド。国産牛モモを使い、しっとりとした肉質に仕上げた自家製ローストビーフに、マヨネーズとマスタードを合わせて作った特製ソースをトッピング。
トマトとレタスの相性がよく、表面がサクサクした軽い食感のクロワッサンも美味。添えられたピクルスは少し甘めで、肉とも好相性。
ところで、クロワッサンの原型ができたのは17世紀のオーストリアだと言われ、トルコ軍を撃退したことを祝って、トルコ国旗の三日月を模したのが始まりとも言われる。
1770年に、オーストリア王女マリー・アントワネットがフランス王宮へ嫁いだ際に、パン職人も同行させたおかげで、フランス国内へクロワッサンが広まっていったらしい。
クロワッサンにローストビーフを挟むようになったのはいつからかは不明だが、至福の組み合わせなのは間違いない。
フランス仕込み。富士ロイヤルカントリークラブのクロックムッシュ
クロックムッシュとは、1910年にフランスのオペラ座近くのカフェで発案されたホットサンド。
ハムやチーズを挟み、ソースをかけて焼き上げる。フランスではポピュラーなサンドイッチで、富士ロイヤルカントリークラブ(山梨県)の料理長は、フランスのレストランでシェフを務めた経験があり、滞在中はカフェなどでよく食べていたという。
そんな経験にインスパイヤされたサンドイッチのようだ。
チーズ、ベーコンを挟み、ホワイトソースとチーズを乗せて焼き上げられ、コクがあり、口いっぱいに旨味が広がり、食べる手が止まらない。色どり野菜の盛り付けも美しいメニュー。
チーズの香りがクセになる。ウッドフレンズ森林公園ゴルフ場のフォカッチャ・サンドイッチ
フォカッチャは、イタリアのジェノバ発祥と言われ、平たいパンのこと。古代ローマ時代から食されてきた伝統のパン。
フォカッチャとはイタリア語で「火で焼いたもの」を意味し、一説によるとピザの原型になったようだ。
ウッドフレンズ森林公園ゴルフ場(愛知県)のフォカッチャは、サンドイッチ用バターや牛乳を使用しないで、ブラックオリーブとローズマリーが生地に練り込まれている。
フォカッチャは、あっさり焼き上げることで外がカリッ、中はふんわりに仕上がるという。具はコクがあって香りが強いグリュイエールチーズにハム。シンプルで朝食や昼食のプラスワンにもピッタリ。
自家製パンにフィレステーキ。川奈ホテルゴルフコースのステーキサンド
戦前、日本の文化発展に活躍した男爵・大倉喜七郎が、スコットランドのようなゴルフリゾートを目指し造ったのが川奈ホテルゴルフコース。
開業時、東京の帝国ホテルからコックを招き、帝国ホテルのレシピを継承、改行当時からパンは自家製で焼いている。そのパンを生かしたのが、ステーキサンドだ。
やわらかなフィレ肉とキャベツと玉ねぎを、甘辛い自家製ステーキソースであえ、ホテルで焼き上げた伝統のパンで挟み込む。
フィレ肉の旨味はもちろん、パン自体が香り高く美味しい。
卵サンドやツナサンド、カツサンドなどもいいが、サンドイッチのパンの種類や具材の組み合わせ次第でその可能性は無限大。
もしゴルフ場のメニューに、いつもと違ったサンドイッチがあったら、オーダーしてみてはいかが。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年3月21日号より(PHOTO/Akira Kato、Tsukasa Kobayashi、Yasufumi Sakagami、ARAKISHIN、Hidetaka Yamada)