ザ・プレーヤーズ選手権の週に、PGAツアーのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏が記者会見を開き、今後のPGAツアーで予定されている変更についての説明が行われた。

最終的なスケジュールは未定だが、来たる2024年シーズンからフィールドを70~80名に限定した8つの予選カットなし大会を開催すると発表。

8つのうち4つはセントリートーナメント・オブ・チャンピオンズ、ジェネシス招待、アーノルド・パーマー招待、メモリアルトーナメントで残りの4つは未定。

画像: 次々と改革が進むPGAツアー。写真は今年のWMフェニックスオープン

次々と改革が進むPGAツアー。写真は今年のWMフェニックスオープン

今季は13の昇格試合が開催されているが、2024年は16試合が賞金総額2000万ドル以上の指定大会となる。モナハン氏の発表に先立ち、アーノルド・パーマー招待の前に選手による理事会が開催され、7時間におよぶ熱い議論が交わされた。

ツアー改革を訴えるローリー・マキロイは、ツアーの変更方針に賛同。だが大多数の選手は、トッププロだけのためにフィールドを縮小する案には反対で、理事会に出席したピーター・マルナティも同意見。

画像: PGAツアーのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏

PGAツアーのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏

しかし、会議を終えて、「180度考えが変わった」と話した。

「全試合を120名のフィールドにした場合、2000万ドルの大会が8つ。それ以外の26試合が200万ドルの試合になってしまう。ツアーの上・中・下層部すべてに競争力を持たせ、賞金を稼げるようにするには、ノーカットの試合を受け入れるべきだと気付いた」とピーター・マルナティ。

LIVプレーヤーのリー・ウエストウッドが、「PGAツアーではなく、もはや“LIV2・0”だね」とツイートするなど揶揄する声もあったが、モナハン氏は、「それはまったく違う。スターが4日間プレーする大会が増えるのは、PGAツアーを前進させる重要な要素。エリートフィールドのエキサイティングな試合はファンが望んでいること」と反論した。

画像: LIVプレーヤーのィ―・ウエストウッド。PGAツアーの改革に「それではLIV2.0だよ」と揶揄ツイート

LIVプレーヤーのィ―・ウエストウッド。PGAツアーの改革に「それではLIV2.0だよ」と揶揄ツイート

ジェームス・ハーンのように、「このアイデアはトッププロだけを満足させるために大金をつぎ込むことで偽善的」といった過激な意見も出た。

PGAツアーのLIV化、トッププロ重視といった批判にどう対応するのか? ジェイ・モナハン氏の手腕が試される。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年3月28日より(PHOTO/Blue Sky Photos、KJR)

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