ローリー・マキロイが”準メジャー”のザ・プレーヤーズ選手権で予選落ちを喫した。キャリアグランドスラムがかかるマスターズを前に、いきなり不調に陥った!?
同大会初日、ここ1年のワーストスコア「76」を叩き、2日目も挽回ならずカットラインに3打及ばない無念の予選落ち。
パット貢献度が全体の125位、アプローチ貢献度が141位とグリーン周りで苦戦したが、本人いわく「原因はドライバー」。
2月のジェネシス招待の試合中、マキロイは昨年ツアー選手権を制し、今年もDPワールドツアーのドバイデザートクラシックで優勝しているテーラーメイドのステルスプラスから最新モデル、ステルス2プラスに変更している。
「前のドライバーが使えたらいいのに」と初日のラウンド後には本音がポロリ。
「クラブは使えば使うほどフェースがたわむようになる。前のクラブはスプリング効果の数値が規定違反になる可能性があったので」と不本意な変更の理由を語った。
メーカーはUSGAの規定を超えないよう定期的に選手のドライバーをチェックしており、適合していたドライバーが磨耗して不適合になった場合も現行のルールでは選手がそれを認知していない限り罰則は生じない。
しかしマキロイは万が一に備えて変更を行った。
ザ・プレーヤーズ選手権でもドライビングディスタンスは1位と飛距離に関しては問題なかった。
しかしショットが曲がり、フェアウェイヒットは半分以下。昨秋ザ・C Jカップで優勝したときはフェアウェイキープ率70パーセント近かったことを考えると雲泥の差。
クラブチェンジ以降の成績は32位・29位・予選落ちで、「ここ数週間ティーショットに苦戦している」と認めている。「ドライバーのヘッドは繊細でまったく同じものを手に入れるのは難しい」。
マキロイの憂鬱は今後も続く?
※週刊ゴルフダイジェスト2023年4月4日号「バック9」より