東京ドーム約150個分の広大な丘陵地に2つのゴルフ場
マスターズ開幕を2週間後に控えた3月下旬、オーガスタナショナルから4.5マイル(7.2キロ)しか離れていない場所に「Cypress Shoals(サイプレスショールズ)」という名前の一大リゾートが建設されるとの発表があった。
公式ホームページによると敷地面積は1742エーカー、東京ドーム約150個分。そのなかに200区画の宅地、コンドミニアム60棟、さらにはヴィラやホテルも併設されるという。
アクティビティは18ホールのゴルフ場が2つ、隣接するサバンナ川では釣りやカヤックが楽しめ、約50キロのハイキングコースに、乗馬やハンティングの施設も造るという壮大な計画だ。
18ホールのゴルフ場が2つ。1つはトム・ワトソンが設計
1977年、1981年の2度マスターズを制しているトム・ワトソンが設計するゴルフ場は、一体どんな土地に造られるのか?
早速、オーガスタナショナルGCから車で高速20号線に乗り走ることわずか10分で、サバンナ川に到着。川を渡れば向こう岸はサウスカロライナ州になる。
サイプレスショールズの予定地は、このサバンナ川と高速20号線に隣接すると言われているが、高速を走る車窓から見る限り、木々がうっそうと茂った森の切れ間から、なだらかな草原が垣間見えることも。もっと近くから土地の様子を伺えないか、車で走り回ってみた。
オーガスタナショナルGCを彷彿とさせる丘陵地
なかなか予定地を見渡せるような場所が見つからず苦戦したが、ようやくそれっぽい場所にたどり着くと、目の前には、まるでオーガスタナショナルGCのような、なだらかな起伏が広がる草原が広がっていた。
もしかしたら、このあたりにゴルフ場が造られるのかもしれない。かつてボビー・ジョーンズは理想のゴルフ場を造るべく探し出した果樹園を見て、「ゴルフコースが造られるのを待っていた理想の土地」と言ったとされる。
もしかしたらトム・ワトソンも同じような思いを持ったのかもしれない。