いよいよマスターズウィーク。昨年のチャンプはスコッティ・シェフラー、一昨年は松山英樹だった。さて、今年は? 誰が勝つか、識者とゴルフファンに聞いてみた。
画像: 右上から松山英樹、ローリー・マキロイ、キャメロン・スミス。右下から昨年覇者のスコッティ・シェフラー、サム・バーンズ、トミー・フリートウッド

右上から松山英樹、ローリー・マキロイ、キャメロン・スミス。右下から昨年覇者のスコッティ・シェフラー、サム・バーンズ、トミー・フリートウッド

●LIVゴルフ組が圧倒する

僕の予想では、今年の優勝者はLIVゴルフ組から出ると思っています。圧倒するんじゃないかとさえ思っています。マスターズ委員会はLIVゴルフ組だからといって排除せず、条件を満たしている選手には招待状を出しました。条件を満たしていたのは歴代優勝者のフィル・ミケルソン、ダスティン・ジョンソン、バッバ・ワトソン、パトリック・リード、セルヒオ・ガルシアら。

またブライソン・デシャンボー、ブルックス・ケプカ、キャメロン・スミスのほか、16人ほどが出場の予定です。彼らが出なくて何が”マスターズ”ですか。もし彼らが出場できなければ「世界のマスターを招待する」という創設者ボビー・ジョーンズの意思に背くことになっていたと思います。

ミケルソンは年がいっているので別でしょうが、彼らのメジャーへの渇望はすごいと思いますよ。いくらLIVで稼いでも、名声は得られません。死に物狂いでくるんじゃないですか。

なかでも僕が本命視するのはリードとスミス。PGAツアーで対抗できるのはローリー・マキロイでしょうが、なんだか最近"泣き言"ばかり言っているように聞こえます。今年は桁違いのモチベーションの差でLIV組の勝利とみました。(タケ小山、TV解説者・プロゴルファー)

●今年こそローリー・マキロイ

彼が優勝することを願っています。(60代男性、茨城県)

●プレーヤーズ5位の松山英樹はなくはないと思います。

WBCのオオタニサンロスから救い出してくれ、松山!(40代男性、東京都)

●「PGAツアー組」VS「 LIVゴルフ組」という”隠れたチーム戦”も楽しみ

PGAツアーを背負っているマキロイが勝ったら大したものだと思うけど、憎まれっ子世にはばかるというのは往々にしてあるので、となるとパトリック・リードかな(笑)。(50代女性、神奈川県)

●本命ジョン・ラーム、対抗スコッティ・シェフラー、穴がマックス・ホーマ

毎年行っているコース改修ですが、今年は13番パー5の距離を35ヤード延ばしました。この2年の平均スコアが4.737と今や易しすぎるとされていましたからね。しかし、ティー後方の地形が高く上がっているので、果たして実質35ヤード延びたかどうか疑問です。5メートル高くなれば、35ヤードの距離はないも同然ですから。なので、さらに飛ばし屋が有利になるかどうか……。13番ティーを実際に見ていないのでわからないですね。グリーンの造形まで変えていれば別ですがね。

さて今年の優勝者予想ですが、ここ5年で一番混としているのではないでしょうか。LIV組は普段54ホールなので、72ホール勝負でのカンが戻っているのか、皆目わかりません。

PGAツアーの情報は映像でも入ってくるので、そこから判断すると、本命ジョン・ラーム、対抗スコッティ・シェフラー、穴がマックス・ホーマといったところじゃないでしょうか。ホーマはワンピースオンラインスウィングで安定感がありますよ。(川田太三、ゴルフコース設計家・テレビ解説者)

●まさかの2年連続シェフラー

昨年、マスターズの直前に勝ちまくっていたスコッティ・シェフラー。ここでマスターズまで優勝するのはあり得ないと思っていたら勝ったという流れがあった。2年連続なんて「まさか」だけど、まさかが起きる気がする。(40代男性、神奈川県)

●大穴として松山英樹

今年はまったく見当もつきませんので、大穴として、日本の松山英樹を挙げましょう。それとタイガー・ウッズの出場を望みます。彼が出るだけで大会の熱が上がりますから。(三田村昌鳳、JGA公式ライター)

●念願の初優勝を果たしたカート・キタヤマ

今年はピンとくる人がいないけど、念願の初優勝を果たしたカート・キタヤマに期待。お母さんが和歌山出身と聞いて親近感がある。WBCでは、お母さんが埼玉出身のラーズ・ヌートバー選手が話題になったし。(50代男性、埼玉県)

●オーガスタ得意のスピース

F1では「モナコマイスター」がいるが、ゴルフでもコースとの相性は大事。ということで、オーガスタナショナルを得意にしているジョーダン・スピースです。(60代男性、大阪府)

●本命にスコッティ・シェフラー、対抗がローリー・マキロイとサム・バーンズ。穴にはトミー・フリートウッドとティレル・ハットンを挙げます。

シェフラーとマキロイは実績からして理由は言うまでもないでしょう。バーンズを挙げたのは世界選手権シリーズのWGCマッチプレーで、親友のシェフラーに勝ち、優勝したことで上げ潮に乗っているからです。それに昨年のマスターズで優勝したシェフラーとは、シェアハウスしていました。バーンズは予選落ちしたものの、身近なシェフラーが優勝したこと、その彼にマッチプレーで勝ったことなど、なんだか因縁を感じますね。

穴のフリートウッドとハットンは今季勝利こそありませんが、上位に食い込んでずっと好調を維持しています。

LIVゴルフ組はやりにくいでしょうし、肩身が狭くて力が出せないと思っているので、予想には入れませんでした。もちろん、逆に燃えるかもしれませんがPGAツアーの連中からは裏切り者扱いされているようですし、チャンピオンズディナーなどどうなるんでしょうね。フレッド・カプルスのPGAと結託したような、火に油を注ぐ挑発発言もありました。カプルスの年齢なら年の功を発揮して、LIVとPGAが共存できるような知恵ある発言をしてほしかったですね。

だってLIVは資本主義に基づいた“競争〟をしているだけで、何も悪いことをしているわけではないのですから。(佐渡充高、テレビ解説者)

※週刊ゴルフダイジェスト2023年4月18 日「山を動かす~今年のマスターズ覇者あなたの予想は?」より

※2023年4月6日14時40分、一部本文修正しました

This article is a sponsored article by
''.