前日の月曜日にアウト9ホールをひとりでラウンドした比嘉一貴。翌火曜日は東北福祉大の先輩、松山英樹と一緒に、再びアウト9ホールをラウンドした。
画像: 身振り、手振りで比嘉にアドバイスを送る松山英樹

身振り、手振りで比嘉にアドバイスを送る松山英樹

「贅沢な時間が過ごせた」

8時過ぎには練習場に姿を現した松山英樹と比嘉一貴。ドライビングレンジとパッティンググリーンで調整をして、10時30分にアウト1番ホールからスタートした。とくにグリーン周りは時間をかけて入念にチェック。4日間の想定されるカップ位置に"想定カップ"を設け、アプローチとパッティングを繰り返してラウンドした。

ホールアウト後、比嘉に何を教えたかと聞かれ、「聞いてくれば答えるだけ。この3週間ずっと一緒にいて、聞かれれば答えてきた」という松山だったが、比嘉にはそれ以上の体験だったようだ。

画像: オーガスタ女子アマに出場した馬場咲希もふたりのプレーを追いかけた

オーガスタ女子アマに出場した馬場咲希もふたりのプレーを追いかけた

「アウトの9ホール、一緒に回らせてもらい、スタートホールから時間をかけてくれました。自分の想定外の所にピンが切られること、そして、このピンのときはここ、このときはこっちと、即実戦に生きるマネジメントをたくさん聞けて、いい時間を過ごせました。ただ、やっぱり基本的には今日も軟らかい。本選ではもっと締まって来るので、『予選ラウンドから試合までは参考にしないほうがいいよ』と。それを踏まえたうえで、『ここにオーバーして行っちゃうから、ここから練習したほうがいい』などと、練習ラウンドでは起こりえない、想定できないことを教えてもらいました。僕が聞く、というよりは、『こうなるだろうな』というのを教えてくれて、聞くスキがなかったです。贅沢な時間を過ごせました」

画像: 「先週も練習ラウンドでマッチプレーをしたのですが、負けてスタバを届けました。今日は9番まで1UPしてたのに、最後のパットを入れられた。引き分けなのに負けた気持ちになりました」(比嘉)

「先週も練習ラウンドでマッチプレーをしたのですが、負けてスタバを届けました。今日は9番まで1UPしてたのに、最後のパットを入れられた。引き分けなのに負けた気持ちになりました」(比嘉)

松山と別れたあとも、イン9ホールをひとりで回った比嘉は、16番ホールではパトロンの声援にこたえて水切りショットも披露。6番アイアンで打った低い球は、水面を這うようにグリーンに向かって行ったが、最後、高さが足りずに壁を超えられなかった。だが、「明日は松山さんとインを回るので、いい準備ができました」と2日後に迫ったマスターズ開幕に向け調整を進めている。

画像: 壁に当たってグリーンには乗らなかったが、「成功です。明日は高さを出して、最後、壁を超えるように」(比嘉)

壁に当たってグリーンには乗らなかったが、「成功です。明日は高さを出して、最後、壁を超えるように」(比嘉)

写真/Blue Sky Photos

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