ARGOLF製。200本限定のパター
ジャパンゴルフフェアで見たフランスのARGOLF(アールゴルフ)というメーカーが作った『MASAMUNE(マサムネ)』というパターが頭から離れない。
限定200本で税別17万円。ウェブサイトを見ながら唸っていると、妻が声をかけてきた。
「17万円? でも、航空機部品の工場で作っているんでしょ? 高い精度と強度、耐久性、あと信頼度が求められて、規格の認証も要るらしいよ」と言う。
航空機に詳しいはずはないのにどうした? と思ったら、先日まで放送されていたパイロットを目指す女の子が主人公の朝ドラにハマっていたらしい。
アールゴルフは、フランスのブルターニュの森の近くに製造工場を持つ新進気鋭のパターメーカー。航空産業の技術を応用し、最大パフォーマンスを生み出すために正確な設計と独自のデザインを融合。
航空工学の技術で金属ブロックから精密に設計通りのヘッドを削り出し、耐久性の向上を目指した。高度なテクノロジーとアートの融合がプレーヤーに自信と持つ喜びを感じさせる究極のパターを作るべく研鑽を続けている。
魔法の力が宿るパターなのかも
ブルターニュの森には、アーサー王伝説というのがあるらしい。王が持つ‟エクスカリバー”という剣は「魔法の力が宿る剣」だという。
また『マサムネ』は、刀作りの名工「正宗」から命名。正宗の刀は、武士の心を高ぶらせ、実戦的な刀として名高い。『マサムネ』も実戦的なパターとしてプレーヤーが自信に満ちたパッティングができるようにデザインされた。
実際、構えると転がるイメージが湧き、打ってみると、ズシっとくる打感に驚く。手にしただけでパット名手になった錯覚を覚え、心躍る。問題はウチのお妃様だ。
『マサムネ』を手に入れパター侍となるため、‟エクスカリバー”が持つ魔法の力で、カード明細を見ても怒られないようにしてくれないかな……。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年4月25日号より(PHOTO/Takanori Miki、TEXT/Motoharu Tajima)