コーヒーを飲んで、15~20分休む
●運転中の眠気覚ましにはSAで5分眠る
まず、渋滞を回避する策は根本的にはありません。土日祝日、下りの高速の渋滞は避けられません。どうしても避けたいなら、電車で行けるコースを選ぶくらいしか手がないのでは?
でも、駅からのクラブバスがなければタクシー代がかかるので割高になりますし、キャディバッグを運ぶ問題があります。宅配便がむろん便利ですが、いま代金が値上がりして、グリーンフィーの半分ぐらいになりますからね。ならばレンタルという手もある。シューズと、クラブはドライバー、ウェッジ、パターぐらいを持っていき、アイアンはシャフトだけ指定してレンタルする。そういう時代になっていくかもしれませんね。
日曜日、もし帰りの渋滞にあったら16~18時、ラジオ、インターエムエフでやってる『サンデー フィニッシングライン』を聴くことです。ゴルフをはじめ、その日のスポーツの結果を、音楽と一緒に、私・タケ小山が軽快なしゃべりでお伝えし、イライラした気持ちを和らげてくれますよ(笑)。
運転中の眠気覚ましにはサービスエリアで5分だけでも眠る。これに尽きます。
サービスエリアが遠いなら、クルマのなかで大声で歌う、人の悪口を思い切り言う……これは効果満点ですよ(笑)。(タケ小山、プロゴルファー)
●渋滞でイライラするのがイヤなので、まず出発時間を早めます
朝4時台に出て、もし早く着いたらコースの駐車場で寝ます。ただ、ここで寝すぎて、同伴者からの電話で起き「今どこ?」「駐車場。しまった!」ということは2回ほどあります。(40代男性、神奈川県)
●ゴルフ場は7時スタートを予約
先日、私の住んでいる軽井沢で、広島で行うG7の本番前の外相会合があり、警備する4000人の警官で大渋滞しました。車で普通なら自宅から15分のところにあるゴルフ場が1時間もかかるありさま。高速でなくとも、街中でも大渋滞は起こるということを知りましたよ(笑)。
日曜日の夕方の上りは中央高速、東名高速の渋滞は避けられません。ならば帰りの時間を早めればいいということで、ゴルフ場での予約を朝一番(7時スタート)に取ります。すると13時にはコースを出ることができ、少なくとも大渋滞は避けられます。
あと、眠気覚ましにはいい方法があります。コンビニでコーヒーを買って飲み、15~20分休むんです。このとき、眠れると効果倍増です。コンビニを出る頃にはカフェインが効いてきて、スッキリしますよ。「コーヒーを飲んで15分」というのがミソです。(石井米二郎、軽井沢在住シングルゴルファー)
●”良き同乗者”を目指します
渋滞は事故で起きることもあるので仕方ありません。私は運転できないので、いつも助手席に乗りますが、なるべく寝ないようにしています。隣でグーグー寝られたら運転手は怒り心頭ですよね。疲れているのは一緒なんだし……。”良き同乗”を目指し、前日のうちに、車内でしゃべれるよう、最近あった面白ネタをピックアップして整理しておきます。(50代女性、東京都)
柿の種やナッツが眠気対策に効果的!?
●渋滞回避策は、渋滞が必然の日や時間を避ける
乱暴に言えば車に乗らないことじゃないですか。どうしても車で行かなければならない場合は単独でなく、1~2人乗せることです。渋滞中でもしゃべっていれば気が紛れるし、運転を交代することもできますし。
睡魔に襲われたときは、5分から10分ほど仮眠する、これしか方法はありません。ガムを噛んだり、ドリンクを飲んでもさほど効果は期待できません。5分だけでも眠る。そのためのサービスエリアです。ただし、30分以上眠ると経験上、逆効果ですのでご注意を。
自分の眠くなる時間帯を知っておくことも必要でしょう。ランチをとった後や風呂から上がった後、私もですが、多くの人が眠くなる時間帯です。なので、渋滞するとわかっていたら、コースを出る直前のご飯や、風呂は避けたほうがいいと思います。夏、どうしても汗を流したいのならシャワーだけにするとか。
あと、渋滞でトロトロ運転すると、一瞬眠って追突事故を起こす危険性があります。もちろん、追突を起こさないようにしなければなりませんが、ぶつかる前に止まる補助機能のついた車を選ぶといいかもしれません。スバルのアイサイト、トヨタセーフティセンス、ニッサンプロパイロットなど、各社が技術を競っていますよ。(小崎秀人、元レーサー)
●「行きだけでも起きておいてくれ……」
コスパを考えて近所の仲間と2人で車に乗ることがほとんどで、運転手は車の持ち主の私。
で、この同乗者がよく寝る。車のドアを閉めて3分ぐらいでぐっすり寝入り、イビキはもちろん、寝言をごにょごにょ言い出したときは、イライラが頂点に達しました。助手席の人には寝てもらったほうがラクという人もいますが、私はやっぱりしゃべっていたいですね。せめて、最初の1時間とか、行きだけでも起きておいてくれ、と思います。(50代男性、千葉県)
●眠気がきたときのため、車内には柿の種を常備しています
柿の種をつまむと、ちょこちょこ手を動かすので眠くなりにくい。本当に眠くなったときは抗あらがわずにサービスエリアで眠るのが正解。ただ、ここでうっかり3時間とか寝てしまうと夜眠れなくなるので、必ずアラームをセットします。(70代男性、千葉県)
●アーモンドなどのナッツを食べます。
口と手を動かすと違います。ただ、砂糖がかかっているものはおいしいけれどカロリーもなかなかなので、素焼きオンリーです。(50代男性、東京都)
●ハーフラウンドゴルフを勧めます
私は70代ですが、肉体的疲労からしても9ホールぐらいがちょうどいいと思います。それに9ホールで上がれば時間的に余裕を持って行動できます。ゆっくりランチして、シャワーを浴びても、渋滞時間より前に帰宅できるのではないでしょうか。(70代男性、東京都)
●ゴルフ場から東京へ向かうときは左車線に居っぱなし
高速での渋滞の負担を少しですが緩和できる方法があります。それは東京からゴルフ場に行くときは目的地まで右車線を多めに活用して走ることです。
逆にゴルフ場から東京へ向かうときは左車線に居っぱなし。降りる車がはけていくので、特に京葉道路などは10分は違うと思いますよ。
これから夏に向かう季節、眠気覚ましのいい方法をひとつ。ゴルフ場を出るとき、氷をビニール袋に入れてもらい氷嚢にします。眠くなったらそれを頭、首、止まったら顔、目に押しつけます。いっぺんで目が覚めますよ。あとは止まっているとき、足を踏ん張って腰を浮かすのも効果があります。内股の肉をつねるのも目が覚めますよ。でも、つねりすぎには注意ですがね。(武居振一、JGAミュージアム参与)
※週刊ゴルフダイジェスト2023年5月9・16日号「山を動かす~あなたの渋滞対策を教え