スコアにつながるクラブ選び。ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人が、こんなアドバイスをしてくれた。
画像: 「予想外のミスになりにくいクラブを選ぶことが、スコアメイクには役立つと思います」と小倉氏はいう(写真はイメージ)

「予想外のミスになりにくいクラブを選ぶことが、スコアメイクには役立つと思います」と小倉氏はいう(写真はイメージ)

ミスショットのミスの幅を減らすことがスコアにつながる

クラブフィッター小倉です。今回は、クラブの特性を使ったコースマネジメントについてです。

先日常連のお客様がこんなことをおっしゃっていました。「8割思い通りの弾道が打てて、2割ミスするドライバーより、10割ミスしても予想外のミスにならないドライバーの方がスコアになる」と。

その方は、シングルの腕前で、過去にクラブチャンピオンを取ったこともある腕前の持ち主。スコアを追求する競技ゴルファーらしい考え方だなぁと、とても腑に落ちました。ゴルフは大なり小なりミスをするスポーツです。18ホールミスを1回もしないということはまずありません。

そんな中で、スコアを追求するなら、ナイスショットの確率を高めるよりも、ミスショットのミスの幅を減らしたほうが、スコアメイクしやすいという考え方は、私も同感です。この考え方は、腕前に関係ないと思っています。

上手く打てれば届く距離のショットを、ミスの幅を減らすためにあえて刻んで2打で攻めたり、3Wなどミート率が多少低くてもスライスする可能性が高いクラブを使って、失敗しても左に行かないようにするといったこともミスの幅を減らすという点では同じです。

「ミスの幅を減らす」はクラブ選びにも応用できる

こういった考え方は、クラブを選ぶときにも応用できます。

持ち球がスライスなゴルファーが、理想と考えるドローボールを打つためにつかまりのよいクラブを選び、ドロー系のボールを追求するといったベストな弾道を追求するよりも、ほどよいつかまりのクラブを選び、安定したフェード系の弾道を追求し、ミスしたときも右方向へ飛ぶという、ある程度のミスを想定し、全体的な安定した弾道を追求するといった選び方です。

左右にどちらにも曲がる可能性を極力軽減させることで、スコアメイクをしやすくするわけです。スコアをとにかく追求するというのであれば、こういった考え方に沿ったクラブ選びやコースマネジメントを徹底することが、平均スコアを高めたり、ベストスコア更新につながる有効な方法のひとつだと私は思います。

しかぁし! スコアだけがゴルフの楽しみではありません!! 1ラウンド1発で良いから思い通りの弾道を打ちたい!多少予想外のミスが出ても良いから、振り回して飛ばしたい!というのも立派なゴルフの楽しみ方です!!!

ゴルフの楽しみ方は人それぞれ。スコアを追求したいのか、一発の美学を追い求めるのか、自身が求める理想のゴルフスタイルを整理し、その考え方に合うクラブ、コースマネジメントを一度考えてみてはいかがでしょうか。ちなみにこの両方をいっぺんに追うとゴルフはとても難しくなります。私の体験談です・・・。

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