ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを丁寧に紹介。今回は「教わり方」がテーマです。
画像: 教えてもらったことを自分の中でしっかり咀嚼して確実に自分のものにしていくことが上達には大切(写真はイメージ)

教えてもらったことを自分の中でしっかり咀嚼して確実に自分のものにしていくことが上達には大切(写真はイメージ)

「お稽古事」感覚だと、なかなか上達できない

ゴルフの上達のためには独学ではなく、きちんとレッスンを受けた方が良い、とはよく言われることですが、同じようにスクールに通っている人でも、順調に上達していく人と、なかなか成果が出ない、いつまでも同じレベルという人がいます。

それはどうも、その「教わり方」に差があるような気がしています。

今回は、そんな「教わり方」について考えていきたいと思います。ゴルフの上達のために、どういう「教わり方」がいいのか? どういう「教わり方」がダメなのか?

私が一番残念に感じるのは、コーチに言われたことをただ繰り返すだけで、自分で考えようとしないタイプです。

いわゆる「お稽古ごと」のような感覚というか、師匠に言われるままにクラブを振るだけではなかなか自分のものにはなりません。

少なくとも、今やっていることにどうした意味があるのか? それをやった結果、どうした効果か得られるのか? それだけでも考えてみていただきたいと思います。

さらに、上達するタイプの方は、言われたことを自分なりに解釈し、その意図とその効果を認識した上で頭の中にイメージを作っていきます。

そしてその新しい動きを取り入れた時に感じる、「違和感」としっかり向き合い、自分の身体感覚に馴染ませていくのです。

教えてもらったことを自分の中でしっかり咀嚼して確実に自分のものにしていく。この作業が、上達にはとても大切なことかと思います。

一喜一憂しないで、自分の課題に取り組んでいく

もう一つ、考えていただきたいのは、「即効性を求めない」ということ。

「これをやったら魔法みたいに良い球が出た!」というような経験は多くの方がお持ちかも知れません。いわゆる「開眼」というヤツです。

でも思い出してください。

そうした魔法は長続きしていない。のではないですか? そう、すぐ出来たことはすぐ忘れる、のです。

また、「出来た」「もう克服出来た!」とすぐ安心してしまう方もいますが、本当に「出来た」というのは、一度しか打てないコースという実戦の場で出来て、初めて「出来た」と言えるのではないでしょうか?

また、逆にコーチから新しい動きを教わって、すぐに出来なかったり、良い当たりが出なかったりすると、「自分には合わない」などと、すぐ放棄してしまう方も多く見かけます。

これもやはり残念。新たなチャレンジにはどうしても時間が必要です。新しい自分をイメージして根気よく練習に取り組むことも大切だと思います。

上達するタイプの方というのは、そうしたことを理解して真摯に課題に取り組めるひとです。

ボールの行方、ショットの結果などに一喜一憂せず、しっかり自分の課題と向き合い、その課題を克服するまで、その改善だけにフォーカスすることが出来るのです。

他人から物事を教わるというと、どうしても受動的、受け身になってしまいがちですが、こちらから能動的に、何かをつかみにいく。

そうした姿勢が上達には不可欠、と言えるのではないでしょうか?

なんだか、手厳しい話になってしまいましたが、折角誰かに教わるなら、しっかり進歩が確認出来る「教わり方」を考えてみていただけたらと思います。

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