復帰戦のAT&Tバイロン・ネルソン初日ノーボギーの5アンダー66と好スタートを切った松山。スコアが伸びる大会なので順位は17位タイだがスロースターターの彼にとって出遅れなかったことが重要なポイント。次週に迫ったメジャー第2戦全米プロゴルフ選手権に弾みをつける意味でもこのまま上位をキープしたい。
そんな松山の練習場での風景が話題に。普段右打ちの彼が左打ちでアイアンを放つ姿に「独特のトップでの間、美しいフォロースルー、そして完璧なバランス。いうまでもないがマスターズチャンピオンの彼はゴルフが本当に上手い」と米ゴルフダイジェストの記者が絶賛。
スリクソンがツイッターにアップした動画には9万件の閲覧があり
「我々の右打ちより彼の左打ちの方がはるかに素晴らしい」
「ヒデキは確実に左打ちでアンダーパーだな」
「もっともっと上手くなろうとしているのね」
といったコメントが寄せられ「(ヒデキが凄すぎて)ゴルを辞めたくなった」といい出すツイッターの住民も。
国内ツアーでは片山晋呉が左打ちの名手として知られているが片山は正確なショットが持ち味。どちらかというと精密機械のようだが、松山は正確性に加えて左打ちでもスケールの大きさを感じさせる。
トーナメントでプロがパットをミスしたりOBを打つ場面を目にするとアマチュアは「自分でもあれよりできるんじゃないか」と錯覚することがある。だが決してそうではない。
野球やサッカーなど他の競技で頂点を極めたゴルフ好きのアスリートが、引退後ゴルフに転向するという話をよく耳にする。しかし17年の賞金王・宮里優作いわく「絶対に(プロには)追いつけないと思いますよ」。アマチュアの“上手い”とプロの“上手い”は段違いだということだ。
左打ちでもクラチャンを軽く獲れるレベルの松山の米ツアー9勝目がそろそろ見たい。それが全米プロならなお良い。